書評

書評『サードウェーブ』を読んで:世界経済を変える第3の波とは何か?

アメリカ・オンライン(AOL)創設者であるスティーブ・ケース氏著の『サードウェーブ-世界経済を変える第3の波が来る-』を読みました。

どんな人にオススメかというと

  • インターネットが普及し、どのような未来が待っているのかを知りたい方
  • IoT(Internet of Things)を拡充していく上で、何が重要なのかが知りたい方

アメリカ・オンラインの創設者であり、史上最大の企業合併を成し遂げたスティーブ・ケース氏による「未来ビジネスの提言書」という位置づけです。

 

インターネット時代における『第1の波』『第2の波』『第3の波』とは何か?

インターネット時代における『第3の波』とは何なのか?

その前に、『第1の波』、『第2の波』の内容をまとめると、以下のようになります。

  • 第1の波:オンラインの世界にインフラと土台を築いた。1985年〜1999年。台頭した企業が、IBM、マイクロソフト、アップル、シスコなど。
  • 第2の波:インターネットをベースにして、その上からさらに別のものを築くこと。

第2の波の特徴は、サービス型のソフトウェアにありました。

Facebookを中心としたSNSだったり、配車サービスのUber、空きスペースを活用したマッチングサービスであるAirbnbなど。

インターネットとスマホの普及によって、この第2の波は、社会に対して大きな影響を与え、ライフスタイルの変化を導いたでしょう。

 

では、実際にそのプラットフォームを活用している規模を考えてみると。

Facebookの利用者数推移

Snapchatの利用者数推移

Instagramの利用者数推移

  1. Facebook利用者数:16億人以上
  2. Snapchat利用者数:1日当たりのアクティブ利用者数は1億5000万人以上
  3. Instagram利用者数:月間アクティブ利用者数は5億人以上
  4. Youtube利用者数:10億人以上。インターネット利用者の3分の1相当

図からも読み取れるが、上記のようなソーシャルメディアの利用者数は1つの国に相当するほどです。

このソーシャルメディア上で、毎日あらゆるコンテンツの発信・再生と、コミュニケーションがやり取りされている。

 

インターネット上にこのようなサービス型アプリケーションが登場したことで、僕たちの生活は以前と一変したが、さらに『第3の波』が訪れようとしている。

では、その『第3の波』とは何かというと、インターネット製品がインターネット企業だけのものではなくなる時代が到来するということ。

様々な製品がインターネットと接続し、IoTのもっと先の、「ヒト、モノ、場所」などのあらゆるものがインターネットに接続する『総接続社会(IoE)』が到来するのです。

 

今、起きている3つの要素とは?

インターネット・スマホが普及している今、3つのトレンドが起こっている。

  1. 第3の波
  2. ライズ・オブ・ザ・レスト(その他のあらゆる地域の台頭)
  3. インパクト投資

『第3の波』は、先ほどの述べた通り、あらゆるモノがインターネットに接続していくこと。

 

ソフトバンクは、7月に英国のARM社を約240ポンド(約3.3兆円)で買収すると発表したが、孫さんも中長期的に「IoE時代」がくることを踏まえた動きであると考えられる。

iPhoneに搭載されている「A9 プロセッサ」には、ARMv8(64ビット)が採用されている。

また、Androidスマートフォン向けの、クアルコムやサムスンの製品にもARMのテクノロジが広く使われている。

同社によれば、2015年だけでもARMベースのチップが148億個出荷されているという。

さらに、20年以内に1兆個のチップが地球上にばら撒かれると述べ、車ですら「走るコンピュータ化」として、超知性が人間を超える時代がくることも考えている。

 

その中で、ライズ・オブ・ザ・レスト(その他のあらゆる地域の台頭)が顕著に表れるという。

今までは、ニューヨークやシリコンバレーなど、イノベーションが起きる地域が確立されていたが、今後はイノベーションが起きる地域が多様化していくというです。

 

最後にインパクト投資です。

今までは、投資の目的は「利益を上げる」ことでした。

しかし、テクノロジーを駆使し、既存の枠組みを変え、『破壊』を促し、それによってイノベーションが起きて、僕たちの生活がより豊かになるように、投資の目的に『社会的利益』が求められている。

先述の「Uber」や「Airbnb」のようなサービスは『インパクト投資』の具体例ではないかと思います。

 

まとめ

第3の波にが浸透するためには『パートナーシップ』が必要。

なぜかというと、僕たちにとって重要な産業というのは、国などからの規制があるからです。

いかに国や自治体との関係性をうまく構築するかもサービスの拡充などを早めるには重要でしょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
0

常識を疑おう!書評:『ホリエモン ひろゆき やっぱりヘンだよね』を読んで

最近、『ホリエモン ひろゆき やっぱりヘンだよね』という本が発売され、面白そうだったので、読んでみました。

インターネット黎明期から支えてきたお二人が、普段考えていることや、考え方、「これってヘンだよね?」という常識を覆すような意見などが書かれています。

 

この本の内容と、あらすじ

週刊プレイボーイでのお二人の対談に関して、選りすぐりのものが50テーマ選ばれています。

大きく分けると7つのテーマから構成されている。

  • 第1章「働き方・教育」のヘン
  • 第2章「健康・食」のヘン
  • 第3章「メディア・スポーツ」のヘン
  • 第4章「IT」のヘン
  • 第5章「事件・若者文化」のヘン
  • 第6章「政治」のヘン
  • 第7章「経済」のヘン

その中で、印象に残った対談内容を抜粋すると

第1章より 「言われたことをだけをやっていたら仕事がなくなる!これからの働き方とは?」

  • アウトソースが手軽に利用できる環境になったことで、自分たちでマンパワーを抱える必要はなくなったんですよね。なので、本当に社長と外注スタッフだけで事業をやっていけちゃいますよね。
  • これからは言われたことだけをやるような「単純労働作業員」タイプの社員たちは仕事がどんどん減っていくってことですよね。

クラウド化が進んだことで、仕事のアウトソーシング化もかなり進んできています。

例えば、「アプリ開発をしたい!」となった時でも、簡単に専用のサービスを活用すれば、開発者をプロジェクトベースで確保することができる。

また、グローバル化が進み、メーカーによる工場の海外移転と併せて、日本に外国人労働者も増えている。

今でも2次産業を中心に外国人労働者がたくさん働いているわけだが、彼らのコストというのは、日本人を雇うのよりも圧倒的に安い。

つまり、単純作業や誰にでもできる仕事というものは、外国人に取って代わるだろうし、将来的には、機械化が進むでしょう。

2つの側面から、言われたことだけをやっている人たちは「危ない」と主張しています。

 

第3章より 「まだまだ学生には人気があるけれど、今後のテレビ局ってどうなる?」

  • つーか、テレビ局に入る実力があるんだったら、若い頃にわざわざこき使われるような仕事をするこたぁないと思うんだけど。
  • 15年前くらい前だと「そーだね、羨ましいね」って反応が多くて、残りは嫉妬とかだと思うんですよね。ところが、今回の反応を見ていると「今さらテレビ業界に入って喜んでるとかって、ププッ」みたいに彼らをバカにしたような反応が結構出てるってのがすごい変化だなと。

 

第7章より 「日本はアジアナンバーワンじゃない!すでにシンガポールに抜かれているって知ってた?」

  • 多くの人は「アジアで一番の国は日本だ」って未だに思っている。
  • 実際には、一人当たりの収入だとシンガポールの方がすでに高いんですよ。もちろん、シンガポールにも貧乏な人はいますけど、そこまで裕福でもないそうですら結構なお金を持っている。
  • (シンガポールの政治家、官僚は)経済が成長すれば自分たちの給料も上がるという仕組みになっている。だから官僚たちも積極的に経済成長を促すようになる。

アジア圏の各国の経済成長率は著しいものがあります。

例えば、タイに行ってマッサージをすると1時間あたりで2000円ほどするでしょう。

一方で、日本で同じようにマッサージをすると、1時間あたりで3000円だ。

つまり、タイの物価が日本の物価に迫ってきているということで、今だと日本よりもタイの方がお金持ちの人が多いのかもしれない。

日本を客観的に見たら「どのようなポジションにいるのか?」という視点を持つことの大切さを改めて教えてくれます。

 

まとめ

『ホリエモン ひろゆき やっぱりヘンだよね』は、LINEのやり取りで行われた対談ということみたいです。

「LINEのやり取りを書籍化するのはどうなのか?」とか、「読者に失礼だ!」とかそんな反論が飛び交ってきそうですが、それも『固定概念』なのかもしれません。

テクノロジーが進化したと同時に、僕たちの常識・文化・慣習なども併せてアップロードしなければならないのかもしれません。

そのような視点を持つためには、日頃からいろんな情報をインプットし、アウトプットする必要があると思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
0

【書評】物を売るバカを読んで:ストーリーブランディングでファンを獲得するためには?

川上徹也氏著の『物を売るバカ』を読みました。

タイトルを見ると、挑発的な要素を含んだ本なのかなと思ってしまう方も多いかと思いますが、本格的なマーケティング本の1つであると思います。

今回は、『物を売るバカ』の内容を簡単にまとめられればと思います。

 

顧客には『ストーリー』を売れ

世の中には2つのお店がある。

  1. 商品(モノ)を売るお店
  2. 商品(モノ)以外を売るお店

文字通り、商品を売るお店が多い中、商品以外を売るお店とは一体どんなお店なのか?

それは、商品自体が持つ『価値』をお客さんに売っているお店。

例えば、建設資材を販売している企業であるならば、建設現場で使用される資材を売る行為が行われるわけだが、サービスの本質を突き詰めていくと、その資材を通して『安全』を提供しているということにつながると思う。

では、その『安全』を担保した資材を生産して、現場に届けるまでにどのような『プロセス』があったのか。

その『プロセス』をお客さん側に伝えることがこそが、商品以外を売るお店なのである。

 

物が溢れる時代において、たくさんの類似したサービスが流通している。

今までは、「製品」「品質」「価格」「流通」などで差別化を図ってきたが、そういうわけにもいかない。

この『プロセス』つまり『ストーリー』によって差別化を図っていき、さらにお客さんをファン化させることが重要であることを伝えている。

 

お客さんが感動する『ストーリー」とはどんなものなのか?

では、お客さんが感動する『ストーリー』とはどんな要素を含んだものなのかを考えていく。

マーケティングで活用できるストーリーとは

お客さん、社員、取引先などに対して語る、本当にあった(フィクションでない)「個人」「会社」「お店」「商品」などにまつわるエピソードやビジョンのこと。

あくまでもマーケティングのためのストーリーは、お客さんに感動してもらって、サービスを買ってもらうための手段であるのだが、そういったストーリーはどんなところから見つかるのかというと

  • 「志」「大義」「理念」「ビジョン」などビジネスにかける思いや考え方
  • 「体験」「つながり」「コミュニティ」など会社、お店、商品を通じて得られるもの
  • 「創業者の思い」「経営者の生い立ち」などトップの人間性
  • 「接客」「陳列」「商品の編集」「店員のキャラクター」など店頭まわり
  • 「社会貢献」「地域貢献」「社員を大切にする」など世の中の役に立つこと
  • 「サプライズ」「期待値超え」「エンターテイメント」など心が動くサービス

ストーリーは、作るのではなく、既存の要素から発見するもの。

 

ストーリーの黄金律と、『モテる会社』に必要なブランディングのポイント

2つのリンゴがあるとする。

  1. 真っ赤なリンゴ
  2. 絶対に無理と言われていた無農薬栽培を8年間かけて成功させてできたリンゴ

ほとんどの人が後者を選ぶだろう。

つまり、選ばれるための要素、つまりストーリーに含まれている黄金律がある。

その黄金律とは

  1. 何かが欠落しているまたは欠落させられた主人公が
  2. 何としてもやり遂げようとする遠く険しい目標やゴールに向かって
  3. 数多くの葛藤、障害、敵対するものを乗り越えていく

この3つの要素が含まれている物語を聞くと、人は感動を覚え、その感情が行動へと変わっていくのだ。

 

また、『モテる会社』になるためのポイントも存在していて、

  1. 『志』があること
  2. 独自化ポイントがあること(ファーストワン、オンリーワン、ナンバーワン)
  3. 魅力的な物語があること

 

SNSなどが普及したことによって、情報発信のしやすい環境が整ったことで、自分から情報を発信することの重要性も上がっていると思います。

逆に考えると、発信した情報が持つ影響力も大きくなっていて、それを活用したマーケティング戦略を立てることはマスト項目でしょう。

『物を売るバカ』で紹介されているストーリーブランディングを使った戦略を構築するのも1つの手だと思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
0

『さよならインターネット-まもなく消えるその輪郭について-』を読んで:そんな時代で僕たちは何を考えて何をするべきなのか?

「さよならインターネット」

このワードだけを捉えると、インターネットの寵児である家入さんがインターネット業界を去るのではないかという思ってしまうだろう。

しかし、読んでみると、そのような内容ではなく、「昔のインターネット」と「今のインターネット」の定義が変わってきているという内容を伝えている。

sayonara-internet-ieirikazuma

今回は、『さよならインターネット-まもなく消えるその輪郭について-』を読んだ感想と、インターネット時代において、何を考えて、何をする必要があるのかを考えたい。

 

『今のインターネット』は輪郭が曖昧になった

『昔のインターネット』と『今のインターネット』を比較してみる。

『昔のインターネット』は、インターネットに接続することで、様々な情報にアクセスができるし、そして人とも繋がることができる。

この点に関しては、『今のインターネット』と類似している、むしろ以前よりも情報量は圧倒的に多く、それにアクセスするスピードも速い。

様々なサービスが誕生したことで、快適な生活ができることは事実でしょう。

 

では、何が違うのかというと。

昔のインターネット

  • 接続における「ON」「OFF」がはっきりとしていた
  • 知りたい情報がたくさん詰まった世界
  • 個性を活かしながら、いろいろな繋がりを持つことができる空間

 

今のインターネット

  • 常時接続、無線接続、IoTによってインターネットと日常生活の境目がなくなった
  • 情報量が過多のため、ニュースキュレーションなどのアプリによって最適化(=取捨選択)されている
  • 偶然性がなくなった

現在の方が、情報量が豊富であり、たくさんの情報を入手することができる。

しかし、それはアプリなどで最適化(=取捨選択)されていて、言い換えれば、自分の好きな情報しか入ってこない状態なのだ。

 

例えば、FacebookやTwitterなどのSNSを考えてみても分かる。

自分がフォローしている人が投稿した内容がタイムラインに流れるが、フォローしている人が自分と似ている人ならば、投稿する内容や気になる情報なども似ているということになる。

 

したがって、社会全体的にみてポピュラーなニュースが、自分は知らないという状態が起きる。

つまり、個人が触れる世界だけを見れば、欲しい情報が手に入りやすくなったが、ムダが排除され、インターネットがどんどん縮小されているということ。

家入さんは、この現象について「輪郭」を失いつつあると考えていて、その「輪郭」を取り戻すための行動を意識することを勧めている。

 

「輪郭」を取り戻すためにすべき行動とは?

「輪郭」を取り戻すために、家入さんは以下の方法を紹介している。

  1. 外に出る、いろんな人に会ってみる
  2. 本屋に行ってみる

エクスターネット的な世界に飛び込むということで、外の世界との繋がりを意識的に持つことの重要性を述べている。

いつもと違った行動、いつもと違った人に逢ったり、様々な経験をすることで「偶然性」を求めていくということ。

 

これからのインターネット時代はどうなっていくのか?

  • 大量生産・大量消費経済からシェアリング・エコノミーへ
  • 評価経済の到来

Airbnbなどのシェアサービスが登場することで、「所有」から「共有」の時代へと移行している。

今までは、高級品などの高付加価値商品に対する需要は高かったが、「モノ」から「コト」消費への移行することで、違ったニーズが生まれるのは必然ではないでしょうか。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
0

戦略BASiCSとは?成果が出るマーケティング戦略の立て方について:「白いネコは何をくれた?」書評

マーケティング戦略の立て方が分からない。

そんな方にうってつけの本がこちら。

shiroinekohananiwokureta

佐藤義典氏著『白いネコは何をくれた?』を読みました。

マーケティング戦略の立て方を小説形式で学ぶことができます。

ここで紹介しているマーケティング戦略の立て方のフレームワークが『戦略BASiCS』という方法です。

広告代理店で働く社会人4年目の実直は、仕事に行きづまり、不完全燃焼状態で日々を過ごしていたが、白ネコのボロと出会って、戦略思考を学んで成長していくストーリーとなっている。

 

戦略BASiCSとは?

そもそも戦略BASiCSとは何なのか?

  • Battle Field(戦場・競合):儲かるマーケットで戦えば儲かる
  • Asset(独自資源):自社に独自な資源を蓄積すれば儲かる
  • Strength(強み・差別化):他社と差別化できれば儲かる
  • Customer(顧客志向):顧客志向で考えれば儲かる
  • Message(売り文句):顧客に良いメッセージを送れば儲かる

以上の5つの要素は、一貫していて、これらの要素を含んだマーケティング戦略を立てることで成果を出すことができるということ。

 

①Battle Field(戦場・競合)

「どこで」「誰と」戦うのかを考えるということ・

競争するマーケットによって、競合他社も変わるし、戦い方も変わる。

勝てるマーケットを探し、そこはどんなマーケットなのかを考えるのだ。

戦うマーケットを考える際には、「強み」「独自性」を踏まえて考えることで、「勝てるマーケット」を明確化することができる。

 

②Asset(独自資源)

他社にはない「独自性」は何なのかを考える。

独自性になりうる要素は2つあり、「ソフト資源」「ハード資源」が存在する。

 

③Strength(強み・差別化)

同じマーケットでも、競合よりも優れている要素・技術があれば、そのマーケットで勝つことができる。

差別化ポイントは大きく3つに分けることができる。

  1. 手軽軸:簡単に購入できる。価格が安い。便利など
  2. 商品軸:高機能である。技術力が高いなど
  3. 密着軸:顧客ニーズに徹底的に答えている。プロダクト以外のサービスの充実化など

他社はどう言った領域に強みがあるのか。それに対して、自社はどうあるべきか。

ポートフォリオを組んで考えることで、効果的な戦略を立てることができる。

 

④Customer(顧客志向)

どんな顧客に買ってもらいたいか。

顧客志向で徹底的に考えることで、顧客ニーズを汲み取ったサービスを開発することができるし、プロモーションの方法も変わってくるだろう。

 

⑤Message(売り文句)

「戦場・競合」「独自資源」「強み・差別化」「顧客志向」を明確にしたら、それを対象のターゲットに訴求しなければならない。

行動という意味で、効果的な手法は何なのかを考えるフェーズ。

 

まとめ

いろんなサービスがすぐに立ち上がる時代において、「勝てる戦場」で戦うということは非常に重要なこと。

そのためにいろいろな戦略を立てるのだが、考えられた戦略には一貫性がなくて、失敗するケースも多いはず。

著者も上記に挙げた5つの要素は、それぞれ一貫性がなければならないということも言っており、それを踏まえたマーケティング戦略を立てるためには非常に有効な思考法ではないかと思う。

戦略BASiCSのマーケティング戦略の立て方をこの本から学ぶことをお勧めする。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
0

「ザ・プラットフォーム」を読んで。最新テクノロジーで僕たちの生活は豊かになる

尾原和啓氏著の『ザ・プラットフォーム-IT企業はなぜ世界を変えるのか-』を読みました。

マッキンゼー&カンパニーよりキャリアを始め、今までに様々な企業を経験してきた尾原氏の目線で「プラットフォーム」が持つ可能性について書かれた非常に読みやすい本。

 

プラットフォームとは

そもそも、プラットフォームとは何か。

プラットフォームは、個人や企業などのプレイヤーが参加することではじめて価値を持ち、また参加者が増えれば増えるほど価値が増幅する、主にIT企業が展開するインターネットサービスを指します。

少し専門的に言い換えれば、ある財やサービスの利用者が増加すると、その利便性や効用が増加する「ネットワーク外部性」がはたらくインターネットサービスです。

電車を乗るときにも、プラットフォームという言葉を使うが、何らかのサービスを提供するために、人を集めるような基盤ということ。

 

なぜ、今プラットフォームなのかというと、今後の社会のキーワードになるからだ。

スマホやインターネットが普及したことで、FacebookやAirbnb、Uberなどのサービスが誕生した。

つまり、スマホが最新テクノロジーを駆使したプラットフォーム開発を可能にし、インターネットの普及が、僕たちのプラットフォーム参加のハードルを下げた。

 

Facebookによって世界中の人とつながることができ、Airbnbでは、空室を宿泊場所を探している人に貸し出すことで、お金も得られる。遊んでいるリソースを有効活用することができるのだ。

プラットフォームによって、僕たちはモノを持たなくても良くなってくるだろうし、居住空間ですら自由にすることが可能になってきた。

そういった点を踏まえると、ITテクノロジー、プラットフォームというのは世界を変える原動力の一つになってきたということ。

 

各企業の様々なサービスを読み解くには、「共有価値観」を理解する必要がある

各企業は様々なサービスを展開している。

ビジネスを展開している裏にある「共有価値観」を理解することで、ビジネス上の戦略への洞察を深めることができることを尾原氏は教えてくれている。

 

例えば、Googleだ。

google

Googleの共有価値観は、「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」。

検索エンジンも地図もYouTubeも、すべてこのミッションに基づいて、情報を集めて整理し、どこからでもアクセスできるように日々改善している。

そのビジネスの裏側には、マインドフルネスつまり「今目の前に置かれている現実や広がる可能性について集中してもらいたい」という哲学がある。

その哲学をもとに、人間がやらなくても良い部分は機械化ということで、自動運転車などの開発を進めているのだ。

 

日本の「コミュニケーション消費」が世界を変える?!

プラットフォームが成長してくためには、たくさんの人に使ってもらうことが重要なポイント。

Facebookのユーザーは、15億人を超えた。Airbnbは世界に100万室以上の客室数が登録され、6000万人以上のユーザーが利用した。

各企業のサービスが成長する中で、日本における「コミュニケーション消費」という概念が重要になってくるのではとのこと。

iモード時代から始まった「絵文字文化」は今ではLINEのスタンプなどにも反映されてきた。

また、Snapchatなんかではフィルター機能を使って動画撮影などをするコミュニケーション方法が生まれている。

インターネット時代のコミュニケーションにおいて、スタンプのようなツールを使って細かいニュアンスなども伝える文化が根付いてきているし、これからはコミュニケーション消費が増え、日本のノウハウやサービスも世界で受け入れられてくるのではと感じる。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
0

「もしイノ」読んでみた:『競争』から脱却するためにどのようにイノベーションを起こしていくのか?

岩崎夏海氏著の『もしも高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「イノベーションと企業家精神」を読んだら』を読みました。

「もしイノ」を読んだまとめとして、イノベーションを起こすために必要な要素は何なのかをまとめたいと思います。

 

高校野球は、甲子園を目指す組織なのか?!『野球部』を再定義することで『居場所』を創造する

ドラッカーは、企業活動をしていく上で必要な要素は「マーケティング」「イノベーション」であると定義している。

『もしドラ』に続き今回も、高校野球が舞台になるのですが。

僕たちの固定概念として「高校野球=甲子園」と考えるでしょう。

つまり、高校野球の主役は選手にあるということ。

(試合に)勝ち進むことが目標であり、義務でもある。その結果、競争が起きるということです。

一方で、野球部のマネージャーである夢(ゆめ)、真実(まみ)が「イノベーションと企業家精神」のエッセンスを実践し、「そもそも、高校野球は甲子園のために存在しているのか?」という「高校野球」の定義から改め、高校野球界にイノベーションを起こしていく物語です。

 

イノベーションを起こすための7つの機会とは?

イノベーションを起こす上で、考えるべき7つの機会は以下の通りです。

  1. 予期せぬ成功と失敗を利用する
  2. ギャップを探す
  3. ニーズを見つける
  4. 産業構造の変化を知る
  5. 人口構造の変化に着目する
  6. 認識の変化を捉える
  7. 新しい知識を活用する

「高校野球=甲子園」つまり、選手が主役であるという固定概念がありますが、その常識を疑います。

夢(ゆめ)、真実(まみ)が所属している高校に、20数年ぶりに野球部が復活したのです。

しかし、選手がいないにも関わらず、マネージャーだけが6人も集まった。

その事実を「予期せぬ成功」と位置付けて分析することで、「野球部=マネジメントを勉強する場所」つまり、マネージャーが主体であると再定義するのです。

取り組みも変わることで、結果的に選手・監督も集まっていくのでした。

 

確かに、

冷蔵庫というと、食材が悪くならないための保冷庫という概念があります。したがって、寒い地域では売れないと。

しかし、常識を疑い、概念を再定義することで、「冷蔵庫=食材を凍りつかせない機能を持つ製品」と位置付けられ、北極のような極寒の地域でも製品を販売できるよう位置付けることができる。

 

『真摯』に受け止めて行動することが重要である

イノベーションを起こす、マネジメントをしていくためには、「真摯さ」が必要です。

この「真摯さ」とは、顧客が何を求めているのかということを、しっかりと理解しているということ。

そのためには、「ヒアリング(聴く)」ということが非常に重要であるということが、この本を読んで改めて気づかされました。

 

まとめ

KADOKAWA・DOWANGOの川上量生氏もこのように言っています。

みんなが思いつくような分かりやすい話には競争しか待ってないですよね。

ジブリだって、競争相手がいないから、自由に素晴らしい作品を作れるわけで。

僕は、選択肢の数って重要だと思っているんです。

選択肢が多ければなんとかなります。

選択肢の少ない世界は競争が激しいから、ひとつ失敗すると終わり。

KADOKAW・DOWANGOって、めちゃくちゃ選択肢が多いですからね。

-ニコニコ哲学より抜粋-

つまり、ここでいう選択肢は、「固定観念・先入観」とも言い換えられると思います。

常識を疑って、再定義する重要性と、それを実践する行動力。

この2つが掛け合わせることがイノベーションを起こすために必要な要素と言えるのではないでしょうか。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
0

『Business Model 2025』を読んで、僕たちを待っている未来について考えてみた

新しい事業を創造し、実行に移す力を身に付けたいと思い、まずは様々なビジネスモデルの理解と分析をしようということで、長沼博之氏著『 Business Model 2025』という本を読みました。

business model 2025

この本を読んでみると、良い意味で期待を裏切られました。

ビジネスの仕組みなど、今後のビジネスモデルについて描かれていると思ったのですが、今後僕たちを取り巻く環境を踏まえ、これからのビジネスモデルのトレンドといった大枠について学ぶことができました。

この本のポイントとなる点はこちら

  1. 社会を変える7つのビジネスモデル
  2. コストゼロ社会が到来する
  3. 21世紀に最も価値のある要素

 

ハイブリッド型経済に対応する7つのビジネスモデルとは?

今、僕たちのまわりを取り巻く経済体制は、資本主義経済社会。

社会に貨幣を投入し、投下された貨幣が社会と連動し、より大きな貨幣となって回収され資本となっていく。

そして、その資本が剰余価値や利益をもたらすシステムです。

つまり、経済活動は自由で、会社を作るのも自由だし、何を・どれくらい・いくらで売るかという選択肢を決めるのも自由。

その中で、スマホ・インターネットの普及により、新たなパラダイムシフトが起きている。

その経済は、収入にかかわらず、生活水準を上げていける社会なのである。

そんな『ハイブリッド型経済』に対応する7つのビジネスモデルがある。

  1. 物流再構築モデル
  2. クラウドソーシング利用モデル
  3. ニューサプライチェーン
  4. ロボットの継続課金モデル
  5. ボットソーシング利用モデル
  6. モノのオープンプラットフォーム
  7. 価値消費最適化モデル

今後、これらのビジネスモデルが拡大することで、何が起こるかというと、「コストゼロ」に近づいていく。

それは、どういうことなのだろうか。

 

コストゼロ社会が到来する

貨幣経済は1万年ほど前に誕生したと言われている。

貨幣経済では、貨幣がモノ・サービスを等価交換するための媒体となる。あらゆるモノ・サービスなどがお金という指標でその価値を判断する。

そして、価格は需要と供給の関係から決まってくるので、所得は少ないが、ある特定のモノ・サービスが高くなったりします。

つまり、お金は切り離せない存在。

しかし、AIrbnb、Uberを中心としてサービスを拡大している『共有経済』、『機械化』などによってコストゼロ社会が到来する。

コストがゼロになっていく理由は5つ

  1. スマホ・ウェアラブルデバイスの登場
  2. スマホやデバイスを起動するアプリ
  3. GPSやリアルタイム通信
  4. モノのインターネット化
  5. ソーシャルメディア

これらの要素がライフスタイルを変えているということ。

アメリカでは、2018年には、労働人口の40%がフリーランスとして働くという予想を立てている。

 

スマホによって、いつでも・どこでも、モバイルPCを持っている状態にした。

それを使って、無料で動画を見えることができるし、音楽も聴くことができる。便利なアプリを利用することで、より快適な生活を送れるようになる。

アップルが自社工場もないのに、iPhoneを製造することができたように、クラウドソーシングを利用すれば、自分のアイデアをカタチにすることは容易なことになりました。

様々なコミュニティを活用することでコストを掛けずに、ビジネスを構築することも可能になりました。

 

21世紀に最も価値のある要素とは

クラウドソーシング、ボットソーシングによって、限りなくゼロに近いコストでモノ・サービスを構築することができます。

ドローンや自動運転によって物流システムにもパラダイムシフトが起きるのは時間の問題でしょう。

現在、人が行っている仕事がロボットに置き換わっていく社会が訪れる時、「どんなものに価値があるのか?」

それは、「人」である。

人は、より人らしい仕事をするようになると思うし、取引コストがゼロに近づいていく中で、どこで他社との差別化を図っていくか。

それは、人(材)だと思います。

働き方が変わっていき、人自体の価値が高くなるということは、企業の看板で評価されず、自分自身の市場価値を高める必要があるということ。

その第一歩は、SNSなどからのアウトプット。

取り巻く環境に合わせて、行動プランを構築することは大切ですね。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
0

【要約】ホリエモンの本から仕事観について考えてみた

こんなこと思ったことありますか?

仕事にやりがいを感じない人

与えられた仕事ばかりをしている人

やりたいことをやるための方法を知りたい方必見です!

この一文は、堀江貴文さん著の「逆転の仕事論」の冒頭。

 

この本を読み始めた時は、ドキッとしたことを覚えています。

 

8人のイノベーターが登場するのですが、

すべての人に共通する点は何なのかを考えてみました。

自分がやりたいことをやる

自分がやりたいことを、実際にやっているということ。

当たり前であると思うが、なかなかこれを実践できる人は多くありません。

 

なぜなら、目に見えない「レール」の上を歩き、

それを踏み外すことに恐怖心を抱いているから。

 

一流の大学に入学し、大企業に入社したり、公務員になってみたり。

 

今までの社会が築いてきた「レール」に乗っかり、

その上を歩いていることがいつの間にか、

「優秀」といったようなイメージを作っているように思えます。

 

根本的な問題は、日本の教育制度にあると思います

小さいころから、周りのみんなと同じようにする躾(しつけ)、

そしてそれに従わなければならないという暗黙のルールによって、

個性が欠ける人物になる。

 

一方で、8人のイノベーターは、「好きなこと」をやっている、仕事にしています。

 

なぜ、それができるのかというと、

「自分で考えて、行動している」「変化を恐れない」という

2つの側面を合わせ持っているからでしょう。

 

そして、これらのイノベーターたちも、

最初から「好きなこと」「やりたいこと」が見つかっているわけではない。

 

自分がやってみたいという仕事を実際に行動し、

そして行き着いたポイントが、「今」であるということ

 

まずは、やってみたいことを実際に行動に移してみて、

その中で、やりたいことを確立させるということが大切です。

 

面白い=「共感」+「意外性」

「ほぼ日刊イトイ新聞」の主宰者である糸井重里さんは、

「面白い」について、このように言っています。

「面白い」というのは主観で。

そこからもう一歩踏み込んで、何かを「面白い」と自分が感じる要素とは何なのか。

これは、ある程度探っていけるはずです。

恐らくひとつは「共感性」で、もうひとつは「意外性」です。

井戸端会議って、基本的には「共感性」の山なんです。

「そうよねぇ、わかるわ」という言葉の乱発ですよね。

ただ、「共感性」だけだと、居心地はいいけど「面白い」にはならない。

そこに「川島さんは、今の時期のサンマはおいしくないっていうけど、こう料理したらおいしいのよ」という話が割り込んでくる。

すると、会話は「え、そうなの?」という「意外性」に飛んでいく。

そこで、面白いにつながる。

井戸端会議でいう、

共感の部分の話は、記憶には残らないが、「え、そうなの?」という話題に関しては、

記憶に残ったりする。

 

仕事も同じで、「これは、理解できるぞ」「この境遇は、前にも体験したぞ」といった共感できる部分と、

「こんなことを仕事にして良いのか」

「これは、できるのか」

「これをやると、将来が怖いな」

みたいな

 

意外性のある要素を含んだことを仕事にすると、

それが「面白い」仕事になったりする。

 

『今』だけに集中することが大切

「今」だけに集中して行動することが大切であるということ。

 

なぜなら、時系列は未来に向かっているわけですから、

過去の栄光や、やりたかったことなどに囚われていてはいけない。

 

今置かれている環境を全力で行動することで、

新しい可能性が見えてくるということを学びました。

 

まとめ
  • 対象に極限まで集中する
  • 未来の目標設定をしない
  • 数字の目標などにとらわれず「いま」に集中する
  • 幸せの基準は自分で持ち、外的要因で心を乱さない
  • 目には見えない幸福を大切にする
  • 一番を目指す闘いは無意味
  • 仕事の人間関係を全て親友との空気感に設定する

 

今までの行動を見直すことも大切

今までの行動を見直すことも大切です。

いつもの行動というのは

結構、無意識に行動していることが多くて、

意識的に行動を変えることで『流れ』を変えることができます。

 

まとめ
  • 熱狂し続けられるモノ・コトを見つける
  • 世の中の動きが分からないと変化の波に取り残される
  • 肩書きではなく、自分の名前で仕事が作れる
  • 失敗の可能性について考えても意味がない
  • トライ&エラーをひたすら繰り返し、正確に近づく
  • 自らの行動、思考をすべてに意識的になる
  • お金はやりたいことを実現する道具と認識する

 

『逆張り』の意識

ルールに囚われないことが重要。

ニュースや周りで起きていることも疑問に持って、

自分なりの見解を持つということで囚われた生活から解放されます。

 

まとめ
  • 『何が起こるか分からない』を大切にする
  • 許されるギリギリのところにこそ面白いものがある
  • 意味ばかり追求するとありきたりで、つまらないものになる
  • 思い切った実験をしないと面白いものは生まれない
  • ひとつの場所に依存しないからこそ好きなことを言える
  • ルールや常識に縛られない
  • 自分の名前で仕事を作り、お金を動かす

 

『自分』でやることを決める

自分でやることを決めて、それを継続して見ましょう。

ポイントは、自分がやりたいことをやること。

 

まとめ
  • トライ・改善を繰り返す
  • 市場が開拓される前にいち早く参入する
  • 質を追求する準備期間は短縮し、とにかくやってみる
  • 新しいことに手を出し続ける
  • サボらず、愚直に続けることが信頼を高める
  • ネットならではの強みを最大限生かす
  • 好奇心を大切にし、時代の波をつかむ

 

まとめ

テクノロジーの進歩によって、どんどん生活スタイルや仕事の取り組み方についても

変わっています。

 

100年前と考え方が同じってこと自体がおかしいですよね。

  • 常識に囚われない
  • 常に自分の頭で考えること

が自分らしい生き方であったり、やりたいことをやるために必要な考え方ではないでしょうか。

 

決まったことをやってしまう方は必見です!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
0

要約『ビジネスモデル思考』:成功法則は既存ビジネスから学べ!

「『ビジネスモデル』を考える」というと、

あなたはどのようなことを思い浮かべるでしょうか。

 

新しいアイデアを生み出す力を高める『ピクト図解』のすすめ』でも紹介しましたが、

 

『ビジネスモデル』を考える上で、大切なポイントは

  • 「誰が」
  • 「誰に」
  • 「何を」
  • 「どのように」

という、

『ヒト(ビジネス主体)』『モノ(サービス)』『カネ』の

関係性を捉えること。

 

つまり、ビジネス自体にフォーカスして、成功要因や失敗原因などの分析などから、

自分のビジネスなどに当てはめることを、「『ビジネスモデル』を考える」が重要です!

 

山田英二氏著『ビジネスモデル思考-既存ビジネスから「イノベーションを生む7つの視点」-』を読んで、

新しい『ビジネスモデル』思考について学んだと思います。

ビジネスモデル思考

今回は、本書に書いてある『ビジネスモデル思考』についてと、

ビジネスモデル思考を実践する上でのポイントについてまとめたいと思います。

 

ビジネスを『俯瞰』してみることが大切

まずは、『イノベーション』とは何か?

それは、シュンペーターが言うところの、新結合です。

シュンペーターは、新結合に関して、5つの項目を挙げています。

  1. 新しい生産物または生産物の新しい品質の創出と実現
  2. 新しい生産方法の導入
  3. 産業の新しい組織の創出
  4. 新しい販売市場の創出
  5. 新しい買いつけ先の開拓

こうした新結合を遂行することが『イノベーション』であり、

目まぐるしく変化する環境から新しい価値創造の機会を発見し、

自らのビジネスのあり方を再構築することを意味します。

 

例えば、小売業はインターネットの普及によって、

ビジネスのあり方に大きな見直しを迫られています。

 

Amazon、楽天、ゾゾタウンなどのオンラインショップが登場し、

インターネットを介して、ショッピングができる。

 

これによって、リアル店舗からオンライン店舗といったように、

ショップのあり方を変えました。

 

そこで、人々が求めてくるニーズも変わってきます。

例えば、インターネットによるショッピングが登場したことで、デリバリーサービスだったりとか、

買い物する環境自体に関する要望とか様々です。

 

今までは、ビジネスモデル自体にフォーカスして、

「何故、成功したのか」と、その成功要因を分析していました。

 

成功するビジネスモデルに共通している点は、

その時代の『環境』に適応したサービスを作り上げることができるか

ビジネスモデルをその当時の環境や過程をを踏まえて、

考えることが重要になってくるのです。

 

ビジネスモデルに影響を与える5つの要素とは?

外部環境がビジネスモデルに影響を与えるということだが、

具体的にどのような要素が影響を与えるのか。

  • 顧客
  • 従業員
  • 周辺産業
  • 技術
  • 社会インフラ

・顧客

顧客のニーズや生活スタイル、購買行動の変化を理解する。

 

・従業員

企業で働く人々の意識やライフスタイルは、ビジネスモデルを考える。

 

・周辺産業

一部の業界だけが、構造変化してもイノベーションは起こりません。

Amazon、楽天などのビジネスモデルが成立する背景には、

運送会社や決済システム、インターネットなどの存在があるからです。

 

・技術

 

・社会インフラ

決済サービスの安全性向上、物流サービスの高度化、インターネット速度の上昇など、

ビジネスを取り巻く環境自体の変化は、

大きな影響を与える。

 

ビジネスを俯瞰する7つの問いとは?

それでは、ビジネスを俯瞰してみるためには、どうすれば良いのか?

それは、「自らの視点を無理やりに変えてみる」ということ。

 

7つのフレームワークから、視野を広げて、

イノベーションを生み出すきっかけ作りをしましょう。

  1. 今日のビジネスモデルは、何故生まれたのか?
  2. 顧客が求める真の欲求(価値)とは何か?
  3. 新しい現実とは何か?
  4. 未来の兆候はどこに現れるか?
  5. バルコニーから何が見えるか?
  6. 環境の異なる世界で何ができるのか?
  7. 社会のどんな課題を解決したいのか?

1.今日のビジネスモデルは、何故生まれたのか?

すべての価値は、文脈に依存する。

時代が変わり価値観が変わったら、ビジネスモデルもそれに伴い、変化していきます。

つまり、そのビジネスモデルを作り上げた考え方や、外部環境を考えます。

 

2.顧客が求める真の欲求(価値)とは何か?

商品・サービスのレベルを向上させることも大切だが、「顧客体験価値」を踏まえてサービスを磨く必要があります。

例えば、

ライザップは、顧客に「痩せる」「スリムな体型」を手に入れるノウハウを提供。

 

一方で、ジムが提供するのは、トレーニングするための「道具」。

これらの間に、まさに「顧客体験価値」の差があると思います。

 

3.新しい現実とは何か?

僕たちが持っている常識は、過去の習慣に立脚しており、

現実との間には時に乖離があるが、普段はなかなか意識に上らないが、

偶然の成功によってその存在に気づくことができるのです。

 

「こんな商売、儲かるはずがない」と思い込んでいた常識が覆された時、

それは

ビジネスの前提条件を覆す「新しい現実」に気づくチャンスです。

今回の成功は、何か理由があるに違いないという意識を持つことが大切。

 

4.未来の兆候はどこに現れるか?

成功モデルと外部環境を踏まえて、未来のニーズを考える。

 

5.バルコニーから何が見えるか?

従来になかった視点で、新しい業界構造を考えることから、

新しいビジネスモデルが生まれます。

 

6.環境の異なる世界で何ができるのか?

環境の異なる場所に置くことで、「常識が働かない」状況を作り出すことで、サービスを考える。

 

7.社会のどんな課題を解決したいのか?

ビジネスに対する思い込みを払拭し、企業として社会課題にどう貢献できるかを考えると、

これまで考えも及ばなかった新しい価値創造の機会を発見することができる。

 

つまり、業績や利益追求などの要素を取り払うことで、思考の制約がなくなるということ。

 

まとめ

ビジネスモデルに関しても、ライフサイクルがあって、

それは「S字状」に推移する。

 

つまり、各ポイントにおける、

「外部環境」「顧客ニーズ」などの変化に如何に対応していくかが成功の鍵を握ります

 

そんなビジネスモデルを俯瞰して読む重要性を教えてくれた本書。

今後は、ビジネスモデル自体とそれを取り巻く環境と

サービスを作り上げる過程についても理解していきたいです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
0