時々役に立つブログ

総合スーパー『ゆめタウン』:業績を継続的に伸ばせる秘訣とは?

time 2015/08/30

総合スーパー『ゆめタウン』:業績を継続的に伸ばせる秘訣とは?

総合スーパー(GMS)業界が苦戦する中、西日本を中心に展開している『ゆめタウン』は業績を好調に伸ばしています。(参照:『「ゆめタウンで買い物」に九州人がハマる理由』)

総合スーパーチェーンを対象に、全国ランキングを調査したところ、東北・関東・近畿地方ではイオンやイトーヨーカドーへの満足度が高かった。

一方で、中国・四国・九州地方では『ゆめタウン』への満足度が高かいという結果が分かりました。

今回は、『ゆめタウン』の業績が好調な理由と投資的な視点で考えるべきポイントを押さえていきます。

 

sponsored link

PB(プライベートブランド)ではなく、NB(ナショナルブランド)と地域に根ざした商品を品揃えした価値訴求型の戦略

『ゆめタウン』を運営するのは、株式会社イズミ。広島県に本社を置き、四国・中国・九州地方を中心に『ゆめタウン』を展開させています。

スクリーンショット 2015-08-30 12.09.41

(株式会社イズミHPより)

調べてみると、直近の売上は約5800億円。営業利益は、約300億円でした。営業利益率はというと、5%を超えており、イオンよりも数値は高く、セブン&アイと互角の数値になっています。

名称未設定

年々、業績も好調に伸ばしている『ゆめタウン』ですが、なぜ他の総合スーパーチェーンに比べて業績を伸ばし続けていけるのでしょうか。

僕は、以下の3つのポイントが大切であると思いました。

  1. 本業特化思考を貫き、地域に根ざすことに集中してきた
  2. イオンやイトーヨーカドーとの対立マーケティングの実施
  3. PB(プライベートブランド)を増やさず、NB(ナショナルブランド)と地域に根ざした商品を揃えて、『価値訴求型』の戦略を実施した

1.本業特化思考を貫き、地域に根ざすことに集中してきた

総合スーパー(GMS)業界には、2つの大きな軸がある。

①本業特化思考

②多角化思考

①本業特化思考は、文字通り、スーパーとして在り方を第一に考え、価値を提供していくことであって、②多角化思考とは、金融業やコンビニなど多様なサービスを展開していくことです。

イオンなどは、②多角化思考によって成長してきました。

一方で、『ゆめタウン』は、あくまで『スーパー』機能としてお客さんに価値を提供していくことを選択し、集中してきました。

 

2.イオンやイトーヨーカドーとの対立マーケティングの実施

先ほどの話の延長ですが、イオンなどの大資本企業と対抗していくためには、同じ戦略をとってはいけない。つまり、『対立マーケティング』という考え方が重要です。

地方自治体との連携を強めたり、地元の漁師との直接的なやりとりなど、『地方密着』というポイントが差別化に繋がったと思います。

 

3.PB(プライベートブランド)を増やさず、NB(ナショナルブランド)と地域に根ざした商品を揃えて、『価値訴求型』の戦略を実施した

イオンやイトーヨーカドーなどは、差別化ということで『PB(プライベートブランド)』などで価格的な優位性を築こうとしてきました。

一方で『ゆめタウン』は、メーカーから商品である『NB(ナショナルブランド)』の品揃えを中心とすることで、安心・安全を担保すると同時に、大量に仕入れることで、結果的に仕入れコストを抑えられたのではと思いました。

また、地域に根ざした商品や、高級牛、付加価値のついた凝った惣菜などを充実させたことで、お客さんの支持を得たのではと思いました。

 

まとめ

株式会社イズミの株価推移をみると、以下のように上昇基調で推移しています。

8273

 

PER(株価収益率)は、20倍と若干割高な株というイメージがありました。

バフェットは、

  • 優良ビジネスの株を適正価格で買い、長期保有によって事業の価値向上を待つこと
  • 優良ビジネスとは、揺るぎない競争優位性を、消費者の心の一部に食い込む形で保有している事業のこと
  • 愚か者でも経営できるビジネスに投資すること

ということを投資哲学としていました。

それを踏まえると、5年後、10年後、『ゆめタウン』で買い物をする人がいなくなることは考えられません。インターネットの普及によって、ECが伸びいく中で、『ゆめタウン』が展開する今後の戦略についても目が離せません。

sponsored link

down

コメントする






カテゴリー