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インバウンド戦略:高島屋が時計専門館を開設する目的とは

time 2015/09/14

インバウンド戦略:高島屋が時計専門館を開設する目的とは

高島屋が東京の日本橋に時計専門館『タカシマヤ ウォッチ メゾン』を開設することを発表しました。

開設日は、2015年10月7日から。

訪日外国人や富裕層の取り込み、来街者が入りやすい環境をつくっていくことが目的です。

今回の記事を通して、以下の3つを押さえていきたいと思います。

  1. 高島屋の株式は割り屋であるということ
  2. 外的要因を踏まえた、百貨店の動向
  3. 今後の展望について

 

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百貨店業界の中での『高島屋』のポジションとは?

『タカシマヤ ウォッチ メゾン』を開設するにあたり、近隣の15ホテルに訪日外国人向けの情報誌を配るほか、免税手続きカウンターも設置したりするなど、インバウンド戦略、来街者への受け入れを着々と進める高島屋。

他の百貨店と業績を比較すると、以下の図のようになります。

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売上高ベースで考えると、約9000億円で業界3位という結果です。

しかし、営業利益率・経常利益率を踏まえると、高島屋よりも規模が大きい三越伊勢丹HDや大丸・松坂屋よりも高い数値を残していることがわかります。

この数字から、『稼ぐ力』という要素が高いことが伺えると思いますが、株式投資の指標の一つである『PBR(株価純資産倍率)』『PER(株価収益率)』は他者と比較しても低い。

つまり、他の百貨店よりも『割安』な株式ということが言えるのではないでしょうか。

 

外的要因によって今後も伸びていくと予想される百貨店業界

消費者動向が高級化路線にシフトしてきていることも業界成長の要因の一つであると思いますが、ここでは訪日外国人の消費増加を考たいと思います。

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2013年に初めて、年間の訪日外国人数が1000万人を突破し、今でも訪日外国人数は上昇傾向にあります。

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それに伴って、日本に観光した時に、外国人が消費する旅行消費金額も上昇しています。

直近では『爆買い』が流行した中国人観光客に関しては、一度の旅行に対する消費額は20万円/人を超えました。

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百貨店の来場客数も増加しており、実際に百貨店で商品を購入した『購買客数』に関しては、年間100万人に達する勢いです。

 

百貨店

月全国百貨店売上高概況によると、全国の百貨店売上高は前年同月比3.4%増の5612億円で、4カ月連続のプラスとなっています。

訪日外国人売上高も同248.7%増と好調とのこと。

今後は、

  • 2020年の東京オリンピック
  • 訪日外国人の継続的な上昇
  • 日本文化の流行

などの外的要因によって百貨店業界の業績も成長していくのではと考えられます。

 

今後の展望は?

今後は、

  1. 免税はもちろんのこと、オンライン決済などによる外国人購買客の受け入れ環境を整えること
  2. 購買力が大きい上位1%の購買客を対象とした商品などの提案などの差別化
  3. SNSを中心としたWebマーケティングの展開

がポイントになってくるのではないでしょうか。

大丸・松坂屋は中国SNS『微信』のオンライン決済サービスである『We Chat Payment』の導入を発表し、中国人購買客の受け入れを強化しています。

また、韓国を訪れたウェディング中国人観光客による、『爆買い』が注目を浴びています。(参照:『億ウォン台のショッピング…ウェディング中国人観光客に注目(1)』)

購入している明細を見てみると、『高価時計』『ブランドバッグ』『宝石』などとのこと。そして、その購買金額も飛び抜けているとのことです。

これを踏まえ、今後はそういった顧客に対応した『高付加価値商品』の開発・提供というサービスも差別化も含めて、良いアイデア。

今回の高島屋の高級時計専門館の開設という戦略は面白いと思いました。

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