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イノベーションを生み出すためには、ビジネス自体を俯瞰して捉えることが大切である

time 2016/03/08

イノベーションを生み出すためには、ビジネス自体を俯瞰して捉えることが大切である

「『ビジネスモデル』を考える」というと、あなたはどのようなことを思い浮かべるでしょうか。

新しいアイデアを生み出す力を高める『ピクト図解』のすすめ』でも紹介しましたが、『ビジネスモデル』を考える上で、大切なポイントは

「誰が」「誰に」「何を」「どのように」という、『ヒト(ビジネス主体)』『モノ(サービス)』『カネ』の関係性を捉えることです。

つまり、ビジネス自体にフォーカスして、成功要因や失敗原因などの分析などから、自分のビジネスなどに当てはめることを、「『ビジネスモデル』を考える」と言いました。

 

しかし、山田英二氏著『ビジネスモデル思考-既存ビジネスから「イノベーションを生む7つの視点」-』を読んで、新しい『ビジネスモデル』思考について学んだと思います。

ビジネスモデル思考

今回は、本書に書いてある『ビジネスモデル思考』についてと、ビジネスモデル思考を実践する上でのポイントについてまとめたいと思います。

 

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成功事例の周りの環境についての理解を深める。ビジネスを『俯瞰』してみることが大切

まずは、『イノベーション』とは何か?

それは、シュンペーターが言うところの、新結合である。シュンペーターは、新結合に関して、5つの項目を挙げている。

  1. 新しい生産物または生産物の新しい品質の創出と実現
  2. 新しい生産方法の導入
  3. 産業の新しい組織の創出
  4. 新しい販売市場の創出
  5. 新しい買いつけ先の開拓

こうした新結合を遂行することが『イノベーション』であり、目まぐるしく変化する環境から新しい価値創造の機会を発見し、自らのビジネスのあり方を再構築することを意味する。

 

例えば、小売業はインターネットの普及によって、ビジネスのあり方に大きな見直しを迫られています。

Amazon、楽天、ゾゾタウンなどのオンラインショップが登場し、インターネットを介して、ショッピングができる。

これによって、リアル店舗からオンライン店舗といったように、ショップのあり方を変えました。

そこで、人々が求めてくるニーズも変わってきます。

例えば、インターネットによるショッピングが登場したことで、デリバリーサービスだったりとか、買い物する環境自体に関する要望とか様々です。

 

今までは、ビジネスモデル自体にフォーカスして、「何故、成功したのか」と、その成功要因を分析していました。

成功するビジネスモデルに共通している点は、その時代の『環境』に適応したサービスを作り上げることができるか。

ビジネスモデルをその当時の環境や過程をを踏まえて、考えることが重要になってくるのです。

 

ビジネスモデルに影響を与える5つの要素とは?

外部環境がビジネスモデルに影響を与えるということだが、具体的にどのような要素が影響を与えるのか。

  • 顧客
  • 従業員
  • 周辺産業
  • 技術
  • 社会インフラ

・顧客

顧客のニーズや生活スタイル、購買行動の変化を理解する。

 

・従業員

企業で働く人々の意識やライフスタイルは、ビジネスモデルを考える。

 

・周辺産業

一部の業界だけが、構造変化してもイノベーションは起こりません。

Amazon、楽天などのビジネスモデルが成立する背景には、運送会社や決済システム、インターネットなどの存在があるからです。

 

・技術

 

・社会インフラ

決済サービスの安全性向上、物流サービスの高度化、インターネット速度の上昇など、ビジネスを取り巻く環境自体の変化は、大きな影響を与える。

 

ビジネスを俯瞰する7つの問いとは?

それでは、ビジネスを俯瞰してみるためには、どうすれば良いのか?

それは、「自らの視点を無理やりに変えてみる」ということ。

7つのフレームワークから、視野を広げて、イノベーションを生み出すきっかけ作りをしましょう。

  1. 今日のビジネスモデルは、何故生まれたのか?
  2. 顧客が求める真の欲求(価値)とは何か?
  3. 新しい現実とは何か?
  4. 未来の兆候はどこに現れるか?
  5. バルコニーから何が見えるか?
  6. 環境の異なる世界で何ができるのか?
  7. 社会のどんな課題を解決したいのか?

1.今日のビジネスモデルは、何故生まれたのか?

すべての価値は、文脈に依存する。

時代が変わり価値観が変わったら、ビジネスモデルもそれに伴い、変化していく。

つまり、そのビジネスモデルを作り上げた考え方や、外部環境を考える。

 

2.顧客が求める真の欲求(価値)とは何か?

商品・サービスのレベルを向上させることも大切だが、「顧客体験価値」を踏まえてサービスを磨く必要がある。

例えば、ライザップは、顧客に「痩せる」「スリムな体型」を手に入れるノウハウを提供。

一方で、ジムが提供するのは、トレーニングするための「道具」。

これらの間に、まさに「顧客体験価値」の差があると思います。

 

3.新しい現実とは何か?

僕たちが持っている常識は、過去の習慣に立脚しており、現実との間には時に乖離があるが、普段はなかなか意識に上らないが、偶然の成功によってその存在に気づくことができるのです。

「こんな商売、儲かるはずがない」と思い込んでいた常識が覆された時、それはビジネスの前提条件を覆す「新しい現実」に気づくチャンスです。

今回の成功は、何か理由があるに違いないという意識を持つことが大切。

 

4.未来の兆候はどこに現れるか?

成功モデルと外部環境を踏まえて、未来のニーズを考える。

 

5.バルコニーから何が見えるか?

従来になかった視点で、新しい業界構造を考えることから、新しいビジネスモデルが生まれます。

 

6.環境の異なる世界で何ができるのか?

環境の異なる場所に置くことで、「常識が働かない」状況を作り出すことで、サービスを考える。

 

7.社会のどんな課題を解決したいのか?

ビジネスに対する思い込みを払拭し、企業として社会課題にどう貢献できるかを考えると、これまで考えも及ばなかった新しい価値創造の機会を発見することができる。

つまり、業績や利益追求などの要素を取り払うことで、思考の制約がなくなるということ。

 

まとめ

ビジネスモデルに関しても、ライフサイクルがあって、それは「S字状」に推移する。

つまり、各ポイントにおける、「外部環境」「顧客ニーズ」などの変化に如何に対応していくかが成功の鍵を握る。

そんなビジネスモデルを俯瞰して読む重要性を教えてくれた本書。

今後は、ビジネスモデル自体とそれを取り巻く環境とサービスを作り上げる過程についても理解していきたいです。

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