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KADOKAWAによるマレーシア出版大手であるASG株式80%の取得の目的とは?

time 2015/12/21

KADOKAWAによるマレーシア出版大手であるASG株式80%の取得の目的とは?

100%子会社であるKADOKAWA HOLDINGS ASIAがマレーシアの出版大手であるAir Square Groupの中核会社の株式を80%取得すると発表しました。(参照:『KADOKAWA、KLを東南アジアのハブに』)

 ASG は、社内クリエイターによる自社コンテンツ IP の開発力に強みを持つマレーシアのコミック・児童書等の出版大手。

子供向け学習マンガ等をはじめとする人気シリーズタイトルを自社 IP として多数保有。

主にマレーシア国内向けにマレー語、中国語、英語の 3 カ国語で同時展開している。

この株式取得が意味することは何なのか?東南アジアを拠点として海外戦略を強めていくということを示しているということであるが僕は、理由が2つあると思います。

今回は、KADOKAWAがマレーシアの出版大手の株式を取得した理由を考えていきたいと思います。

 

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ASGの株式を取得した2つの理由とは?

僕は以下の理由があると思いました。

  1. ASGが持っているコンテンツなどのリソースをKADOKAWAが持つ、映像化技術、Web運用ノウハウ、ゲーム化、デジタル化、人材を掛け合わせ、メディアミックス展開のため
  2. シンガポール、インドネシアなど東南アジアの市場を開拓し、マーケットを作る筋道を立てる

 

マレーシアの基礎データ

まずは、マレーシアとはどのような国なのかを理解することが重要。

マレーシア

  • 人口:約3000万人
  • 多民族国家:マレー系、華人系、インド系
  • 多言語国家:マレー語、中国語、英語
  • 名目GDP:3380億ドル(2014年)
  • 1人あたりのGDP:1万1049ドル(2014年)
  • 1人あたりの購買力平価:2万5000ドル(2014年)

TPPが導入されることで、2027年までにマレーシアに2000億ドルの経済成長をもたらすといわれています。

また、急激に1人あたりの購買力平価が上昇していて、2002年の日本とほぼ同じ数値になっています。

※購買力平価:ある国である価格で買える商品が他国ならいくらで買えるかを示す交換レート。

例えば、あるサービスが日本で100円。アメリカでは1ドルだとすると、1ドル=100円が購買力平価ということになる。

つまり、マレーシア自体の経済成長の強さと、それに伴う物価の上昇、人々の賃金も上昇し、裕福になってきているということがいえるでしょう。

 

東南アジアへの海外戦略を強めていく

東南アジアの人口は約6億人。

日本の人口のうち、アニメや漫画を見る人の割合が仮にも50%いるとすると、東南アジアの市場は、3億人規模とかなり大きな市場があることがわかる。

AGSの中核企業のGala Unggul Resourcesの2014年の売上は、7億9400万円。純利益:2300万円。純資産:7億2100万円ということ。

これだけでは、マレーシアのアニメ・マンガ市場がどれほど大きいのかは分かりませんが、あ日本のアニメの影響を受けているでしょうから、潜在的な需要も大きそうです。

 

長期的には中東・イスラム圏へ

また、東南アジアのイスラム教信仰者は2億3300万人。東南アジアの人口の39%ほどがイスラム教ということになります。

まずは、東南アジアのイスラム教にも受け入れられるサービスやコンテンツを提供することができれば、次は中東のイスラム圏へと進出していく。

そういった意味での今回の株式取得なのではと思いました。

 

今では、海外にある日本文化を提供する店や、本店が日本にあるという店も多い。

ファン層は、日本に旅行するときに、そういった店に行きたがったり、日本の本店に行くことを目的に訪日をする人も少なくないでしょう。

そういった意味では、今後のインバウンド政策としても目が離せません。

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