時々役に立つブログ

インバウンド需要の取り込みで日本に高級ホテルを展開すべきか

time 2015/10/25

インバウンド需要の取り込みで日本に高級ホテルを展開すべきか

観光庁によると、2015年7~9月期の訪日外国人の旅行消費額は、前年同期比81.8%増の1兆9億円となり、7期連続で過去最高を更新した。1兆円を上回ったのは1四半期では初めてとなる。(参照:『“訪日外国人”消費、「年間3兆円超えは確実」–7~9月期、初の1兆円突破』)

訪日外国人数が増加することで、課題になってくるポイントが、宿泊先の問題です。

2015年の1月〜9月の訪日外国人数は、約1448万人。

この勢いで増加すると、1900万人を突破するのではと予測されています。

Airbnbなどの宿泊先をシェアするサービスも広まってきたが、まだまだ宿泊先が足りません。

その中で、インバウンド需要の取り込みを踏まえ、高級ホテルを展開するべきであると考えています。

 

sponsored link

なぜ『高級ホテル』なのか?世界にある高級ホテル業界について

日本の宿泊産業の市場規模は、約8兆円。うちホテル業界の市場規模は、約1兆円です。

2014年においては、訪日外国人数の増加に伴い、売上高は1兆6600億円になったとのこと。

地方などにいくと、有名なホテル・旅館はありますが、まだまだプロモーションもしっかりとできていなかったり、認知度が低い宿泊施設は多いのが現状です。

いわゆる、『ラグジュアリーホテル』と言われる、高級ホテルも少ない。

一方で、世界に視野を広げてみると

富豪や、セレブリティが利用している、誰もが憧れるリゾート地が存在しています。

ドバイは、最高峰の商業ビル「ブルジュ・ハリファ」を中心に、高層ビルが群立しており、世界のセレブたちが最も注目しているシティ・リゾートでしょう。

ドバイの中でも高級ホテルと言われている『ブルジュ・アル・アラブ』は、アメニティーがすべてエルメスという豪華さです。

Burj_al_Arab_Sunset

また、所得税や相続税がない「タックス・ヘイブン」の国として知られるモナコ(公国)は、世界各地から高額所得者が多く移住する国として知られています。

ウィリアム王子もバカンスで訪れたことがあるモルディブ。

そして、メキシコ随一のビーチであるカンクンなど、世界には憧れのリゾート地が広あっています。(参照:『死ぬまでには一度は泊まってみたい世界の豪華ホテル21選』)

したがって、富裕層に対する受け入れ環境が整っていて、富裕層が気持ち良くお金を使えるようなサービスと環境が整っています。

しかし、日本にはまだそういった環境が少ない、もしくは知られていない。

今後のインバウンド需要を取り込むポイントの一つとして、富裕層の取り込みは必須です。

 

星野リゾートなどが高級路線に移行している

全国で、高級ホテルや旅館を運営している星野リゾートがスピード感ある様々な取り組みを行っています。

1つは、東京への『都市型旅館』の展開です。

2016年7月、東京・大手町の一等地に『星のや東京」を開業します。

これまで軽井沢をはじめとした全国の観光地で事業を展開していたが、初めて東京へ進出したことになります。(参照:『星野リゾート、1泊10万円の東京旅館に描く夢』)

目的は、先々のインバウンド需要の顕在化でしょう。2020年には東京オリンピックが開催され、足元の状況を踏まえても、訪日外国人数が上昇しています。

外国人の観光客を、おもてなすためにも東京へ高級な都市型の旅館を展開したのです。

星のや東京

また、シティーホテルの買収や、山口県長門市に進出することも発表しています。

(参照:『高級路線の星野リゾート、シティーホテル買収の狙いは』)

(参照:『星野リゾート、山口・長門に進出へ 倒産した老舗の跡地』)

老舗ホテルである、ホテルオークラも2019年春に新装開業する予定し、客室の平均販売価格を1泊4万円と現在の2倍にする予定。

帝国ホテルは今春に改装した都内の高層棟で、6月の平均販売価格が42%上昇した。堅調なレジャー需要と訪日客を追い風に稼働率は高水準で推移しているようです。

今後も外資系高級ホテルなども参入し、ますます『高級化』が進むのでしょう。

 

2015年の訪日外国人数は1900万人に。訪日目的と行動心理を紐解く

2015年、1月〜9月の訪日外国人数は、約1448万人となり、過去最高水準となっています。

2020年までに訪日外国人数を2000万人という目標に対して、前倒しで達成できる見通しも立ってきました。

訪日外国人消費額

訪日外国人による消費額は、約2兆300億円。

そして、2015年、1月〜9月の訪日外国人による消費額は、約2兆6000億円となり、3兆円を越す勢いです。(参照:『訪日外国人:消費額最高 77%増、2兆5967億円』)

訪日外国人消費額

国別では、中国・台湾・韓国などのアジア圏が多いという結果に。

訪日目的

ショッピング需要と日本文化を体験したいというニーズが強いことが分かります。ショッピングに行くにも、立地の良い・環境に良い宿泊施設が求められてきます。

それを踏まえると、一等地にある高級ホテルなどに泊まる観光客は多いはずです。

訪日外国人消費動向

国別で、訪日目的を分析すると、ショッピング需要が高いのはアジア圏。

訪日中国人による『爆買い』は注目されていますが、自国よりも、ブランド品などが安く買えて、かつ渡航距離も近いという環境は、受け入れられていると分析します。

一方で、日本文化を体験したいというニーズが高いのは、欧米。

大江戸温泉などで見受ける外国人は、欧米人が多いですし、分析結果に納得します。

現在、中国は『モノ』への消費が顕在化しています。

しかし、今後、経済的にも豊かになってくると同時にサービスや体験などの『コト』への消費が増えると予測します。

そうなった時に、「良いホテルに泊まりたい」「美味しい料理が食べたい」などのサービスへのニーズが高まるとともに、高級ホテルなどへのニーズも高まるでしょう。

 

まとめ

訪日外国人が増えていく中で、ホテル需要は伸びていきます。

その中でも、高級ホテルへのニーズも高まると予想でき、富裕層の受け入れ環境を整えるという意味でも必要になってくるでしょう。

また、今後は個人観光客が多くなり、地方への旅行も多くなってくると思います。

そこで、地方にある旅館などをリノベーションして、高級化することは面白い取り組みになってくるのではと思います。

sponsored link

down

コメントする






カテゴリー