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イギリス人アナリストから学ぶ、インバウンド戦略について

time 2016/07/03

イギリス人アナリストから学ぶ、インバウンド戦略について

元ゴールドマン・サックスであるデービッド・アトキンソン氏著の『イギリス人アナリストだからわかった日本の「強み」「弱み」』を読みました。

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結論から言うと、日本のインバウンド需要はまだまだ見込める。

本の内容と、インバウンド需要を最大化するための方針について考えます。

 

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日本の強みは「人口が多い」ということ

日本は、小さな国ということもあり、人口が多いということに関しては、日本人である僕たちも実感が湧かない。

また、隣国の中国(人口:13億人)と比較するとなおさらだろう。

 

しかし、全世界で1億人を超えている国は12カ国で、その中で日本は10番目に人口が多い。

人口が多いことで自国のGDPをも押し上げることができる。

例えば、同じ生産性で、人口が5000万人の国(A 国)と、人口が1億人の国(B国)があるとすると、B国の方がGDPが高くなることは自明である。

 

さらに、日本は人口が多いのにも関わらず、先進国なのだ。

人口が1億人を超え、先進国である国は、アメリカと日本の2カ国しか存在しない。

この2つの要素から、GDPが世界3位という経済大国になっている。

 

日本が生産性が低いのは「めんどくさい」文化が原因?

しかし、弱みも存在する。

それは、生産性が低いということだ。

日本の1人あたりのGDPは約3万5000ドル。人口が500万人のシンガポールは、1人あたりのGDPが7万ドルを超えている。

手続きをする際に、「こんなに必要なのか」と思うほどの書類や、多くの人が会議に参加したりなど思い当たる節は多い。

 

なぜ、日本の生産性は低いのか?

  1. 経営者(マネジメント)
  2. 日本的文化「めんどくさい」

1つ目は、マネジメント力の不足である。

そもそも経営側のマネジメント力の不足にある。

長時間労働を美徳化したり、一生懸命働くことに重点があり、そもそも生産性を上げようという意識が不足していること。

それは、「数字」に対する意識力が低いということを著者は述べている。

 

2つ目は、「めんどくさい」という文化が根付いている。つまり、リスクを取らないということだ。

今までのやり取り、プロセスを壊したくなく、新しい要素を取り込もうとしないことが原因だということ。

 

こういったマイナス要素が起きてしまった背景には、「高度経済成長」にあるという。

戦前も先進国であった日本であったが、戦争で負け、国内も壊滅的状況に陥っていたが、持ち前の技術力と一生懸命働く国民性によって、高度経済成長を遂げ、経済大国になった。

経済成長は、必然的であり、仕事をひたすら頑張っていれば、成長できるという環境だったため、生産性を上げて発展していこうという意識がなく、「めんどくさい」文化が根付いてしまった。

 

それでも日本はまだまだ成長できる

それでもまだ、日本は成長できる。

そのカギとなるのが観光産業だ。

世界基準で見ると、観光産業は世界GDPの約9%に対して、日本はまだ2%ほど。

まだ7%の伸び代がある。

 

インバウンド需要を最大化するためには「量(観光客数の増加)」と「質(消費額の最大化)が必要。

中国人観光客数が増え、「爆買い」というキーワードが流行語になるほど、インバウンド需要を支える存在になったが、お欧米人の観光客数が少ない。

今後の課題は、欧米人など「たくさんお金を使ってくれる」観光客を増やすことだろう。

 

日本には、京都のような昔ながらの街並みやお寺など、観光資源はたくさん存在する。

欧米人のニーズをくみ取り、観光客の誘致とお金を使ってくれる仕組みづくりを考えることが日本の成長を加速させるポイントになるでしょう。

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