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音楽のビジネスモデルは『コト消費』とサブスクリプションサービスへ

time 2017/09/30

音楽のビジネスモデルは『コト消費』とサブスクリプションサービスへ

CDの販売量が落ち込んでいるとのことです。(参照:『CD不況について実際調べてみたら逆にコンサート売上がすごいことになってた。』)

では、なぜCDが売れなくなってきたのか。

CD販売量のデータをまとめ、CDが売れなくなってきた理由などを考えていきたいと思います。

 

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CD販売額は1770億円までに減少

2015年におけるCDの販売金額は、1800億円でした。

2006年には、3500億円ほどの販売規模を誇っていましたが、かなり減っていることがわかります。

 

2016年の販売金額は、1770億円にまで減少。

この減少傾向は、歯止めが聞いていない状態です。

確かに、図を見ると、年々販売金額が減少しています。この流れを止めることはなかなか難しいのではないでしょうか。

 

一方で、コンサート収入が上昇しています。

年々公演数は上昇し、2014年に開催された公演数は、約2万6000回を超えました。

引き続き、コンサートなどのライブ関連のマーケットは拡大しています。

2016年にはコンサート数が2万9000回を超え、3万回を越えるのは間違いありません。

開催公演数の上昇に伴い、動員数も拡大しています。

 

公演における年間収入は右肩あがりに上昇しています。

つまり、アーティスト側は、CDの売れ行きが良くない一方、コンサート収入という新しい販売軸を確立しつつある。

逆に言うと、消費者側は、CDを買う(モノ消費)ではなく、体験にお金を払う(コト消費)傾向にあるのではないでしょうか。

 

音楽は『コト消費』とサブスクリプションサービスへとシフトした

なぜ、CDが売れなくなってきたのか。

それは、スマホの普及が大きく関わっていると思います。

現在、日本におけるスマホの普及率は60%を超えています。

それによって、インターネットの存在もより身近な存在になりました。

 

この外部環境の変化が音楽の聞き方までを変えています。

それは、YouTubeなどの動画サイトの登場や、ストリーミングサービスの登場です。

今までは、CDを購入して音楽を聴いていました。

しかし、現在はYouTubeなどの無料動画サイトで無料で音楽が聴けるし、ストリーミングサービスでは、月額料金を支払い、好きな音楽が聴き放題になるサービスがあります。

ストリーミングサービス利用者数推移

 

ストリーミングサービスの利用者は、増加傾向にあります。

それによって、音楽の関わり方が変化しているのです。

音楽マーケティング

有料で音楽を聴く人が減っているということは、別な媒体で音楽を聴くようになったということ。

つまり、YouTubeやApple Musicのようなストリーミングサービスの台頭によって引き起こった結果でしょう。

ミリオンセラー認定数推移

その結果、CDを購入する人が減ったこともあり、CD需要が低下。

ミリオンセラーを達成するCDも時代とともに減ってきている。

 

その中で、ミリオンセラーを達成したアーティストを見てみると

【2015年】

シングル

  • Green Flash(AKB48)
  • 僕たちは戦わない(AKB48)
  • ハロウィン・ナイト(AKB48)
  • 唇にBe My Baby(AKB48)

【2015年】

アルバム

  • Japorism(嵐)
  • PLANET SEVEN(3代目 J Soul Brothers)
  • DREAMS COME TRUE THE BEST! 私のドリカム(DREAMS COME TRUE)

近年ではAKB48がミリオンセラーを達成する頻度が高い。

AKB48と言うと、選抜総選挙や握手会などファンを喜ばせるイベント関連や音楽以外のサービスを提供することにも力を入れていると思います。

握手会などに参加する場合は、CDに同封された握手券などを購入する必要があるなど、運営側の巧みなマーケティング戦略が感じられる。

したがって、「今」売れる音楽を提供するためには、握手会やイベント参加というサービスをフロントサービスに持ってきて、それらの『コト消費』のためにCDを購入してもらうといった流れも重要な要素なのではないかと思いました。

 

2016年のミリオンセラー作品をまとめてみると

【2016年】

シングル

  • 1位 AKB48「翼はいらない」/152.0万枚
  • 2位 AKB48「君はメロディー」/129.5万枚
  • 3位 AKB48「LOVE TRIP/しあわせを分けなさい」/121.4万枚
  • 4位 AKB48「ハイテンション」/120.3万枚
  • 5位 乃木坂46「サヨナラの意味」/91.1万枚
  • 6位 乃木坂46「裸足でSummer」/85.1万枚
  • 7位 嵐「I seek」/82.9万枚
  • 8位 乃木坂46「ハルジオンが咲く頃」/82.8万枚
  • 9位 嵐「復活LOVE」/54.1万枚
  • 10位 嵐「Power of the Paradise」/47.2万枚

CDが売れている傾向は、以前と変わりません。

ライブであったり、握手会などのファンイベントを織り交ぜながら、それらをひとくくりとすることでCD購入の『価値』を作り出しています。

 

まとめ

スマホの登場によって、CD業界は衰退していく一方なのでしょうか。

どのような戦略を取るべきなのでしょうか。

それは、

  1. 購入ポイントの置き方
  2. スマホ・インターネットの活用によるメディア戦略

が挙げられると思いました。

「1.購入ポイントの置き方」は、先ほどのAKB48の例が1つあります。

また、コンテンツ(音楽)自体のクオリティを上げるという方法もあるでしょう。

 

ドリカムの中村さんは、次のように言っています。

吉田の詩こそ、後世に残すべき価値のあるもので、その点では、僕自身のメロディーなんてどうでもいいとさえ思っている。

吉田さんの描く世界観が人を魅了し、それが音楽に乗せられることで、さらに深まっていく。

「楽曲」というコンテンツに注力することで、余分なものを排除し、多くの人たちにCDを買ってもらえるような環境を整えたことによって、年齢を問わず、多くのファンを獲得しました。

 

また、スマホ・インターネットの登場によって、プロモーション、情報の発信などは重要なポイントになっています。

小林幸子さんは、芸能界を干され、長年にわたって紅白歌合戦にも参加してきましたが、それまでも参加できない状態にまで陥りました。

しかし、昨年の紅白歌合戦では、ニコニコ動画の弾幕とともに、特別枠ではありますが、復活を遂げています。

それを可能にさせたのは、紛れもなくスマホ・インターネットの力でしょう。

 

インターネットの世界では、「小林幸子=ラスボス」という愛称で認知されています。

小林幸子さんの持つ歌唱力と、「ラスボス」というイメージを活かし、YouTubeでの動画配信や、ニコニコ超会議などによる発信によって見事に復活を遂げました。

このことから、スマホ・インターネットを利用したプロモーションは欠かせない要素の一つになるでしょう。

 

 

アメリカにおける音楽ダウンロードの売上は、2016年上半期で850億円ほど。

2003年の同期比だと、50%も減少しているのです。

 

また、ストリーミングサービスのSpotifyのアクティブユーザー数は1億4000万人を突破。

実際に、音楽業界のビジネスモデルすでに変わっています。

ライブなどの『コト消費』とサブスクリプションサービスへと移り変わっています。

 

VR市場も拡大傾向にあるので、音楽×VRという観点から、また新しい価値が出来上がって、音楽の楽しみ方は確実に変わってくるでしょう。

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