『いちばんやさしい新しいSEOの教本』(安川洋、江沢真紀、村山佑介著、インプレスジャパン)を読みました。
今まで、SEOとは外的なテクニックを活用することを指しているのかと思いました。

しかし、この本を読んで、それが間違いであることに気づきましたし、本質的な部分は自分が運営しているWebサイトを客観的に見つめることが重要であることが理解できました。
そんな中、この記事では、SEOを実施する上で、根本的な部分は何かということを理解できればと思います。
サイト運営の目的を明確にする
サイトを運営する目的をすぐに答えることができますか?
例えば、『◯◯カフェ』のサイトを例にして、サイト運営の目的を考えると
- たくさんの人にWebサイトをみてもらいたい
- 『◯◯カフェ』の存在を知らせたい
- 『◯◯カフェ』に来たいと思った人に迷わず来て欲しい
- どんなメニューがあるのかを知らせたい
- 渋谷のカフェを探している人に来てもらいたい
- お店の最新情報を見てもらいたい
これらのサイト運営に対して、訪問者がどういった行動を取る必要があるのかということを考えていきます。
- たくさんの人にWebサイトをみてもらいたい:サイトに来訪
- 『◯◯カフェ』の存在を知らせたい:「カフェ ◯◯」の2語を含むキーワードでサイトに来訪してもらう
- 『◯◯カフェ』に来たいと思った人に迷わず来て欲しい:トップページに来訪してもらい、地図ページを閲覧してもらう
- どんなメニューがあるのかを知らせたい:サイトに来訪してもらい、メニューページを見てもらう
- 渋谷のカフェを探している人に来てもらいたい:「カフェ 渋谷」の2語を含むキーワードでサイトに来訪してもらう
- お店の最新情報を見てもらいたい:お店の最新情報ページを見てもらう。トップページからの場合もあるが、ソーシャルメディアなどからの来訪もある
サイト運営の目的に対して、ユーザー側にとってもらいたい行動というものがあります。
そして、運営側はその行動をしてもらうために必要なWebサイトのページの構築とコンテンツの発信が必要になるのです。
また、「どういった状態になれば、目標達成なのか」という点を明確にできるように、数値目的を設定の上、日々PDCAサイクルを回して、今後のアクションプランを考えていく必要があります。
ペルソナ設定でどんな人にサイトを見てもらいたいのかを考える
どんな人にWebサイトを見てもらいたいのかを明確にします。
なぜなら、見込み客がどんな人なのかが分からなければ、(潜在的な)ニーズを理解することができません。「渋谷のカフェに行きたい」というニーズがあったとします。
しかし、Webサイト上には、コーヒーの知識などの情報しか載っていなければ、「渋谷のカフェに行きたい」というニーズを満たすことができません。
まずは、サービスを求めているの誰なのか。ということを明確にした上で、そのメインユーザーが抱くニーズを踏まえながら、コンテンツを考える必要があります。
ペルソナ設定をするには
- 性別
- 年齢
- 趣味
- 行動/習慣
- 価値観
- 人間関係
- 特徴
- ライフスタイル
を意識しながら、
「その人ならどのように行動するのか」「どのように思うのか」「どんなことに興味を示してくれるのか」といったように、顧客視点で物事を分析することができるようになります。
Webサイトを見る目的は何なのかを明確にする
顧客心理・顧客行動を考えるということです。
『渋谷 カフェ』で検索している人は何を求めているのでしょうか。行きつけのカフェであれば、恐らく、店名で検索するはずです。
『渋谷』の『カフェ』でどこか良いところがないかを探しているということが仮説として挙げられます。
したがって、『渋谷 カフェ』で検索するなら、渋谷のカフェが一覧になっているサイトが上位に来るはずで、実際にそうなっているでしょう。
それを踏まえて、自分のお店に来たいというお客さんは「何を」求めて来るのか、「なぜ」来るのかを考えて、顧客心理・顧客行動を考え、そのニーズを満たすコンテンツを発信する必要があります。
まとめ
うやむやにサイトのコンテンツを充実させることで、ロングテールを意識して、サイトの来訪者を上げることはできると思いますが、それと比例してコンバージョンが上がるとは限りません。
キーワードで検索するということは、ユーザー側は何らかの解決したいことを抱いていて、それが検索結果に表れます。
その『解決したいこと』を読み解くことが必要であり、それを実施するために、「どんな人がWebサイトを見るのか」ということをはっきりさせ、顧客心理を掴んでいくことが重要です。