インターネット・スマホの普及によって、今までになく、文章を書くスキルが問われてきています。
なぜなら、FacebookなどのSNSの台頭により、個人が発信する情報の影響力が高まると同時に、文章などでその人を判断される機会も多くなってきたからです。
それならば、成果の出る文章を書けた方が良いことは自明です。多くの人に読まれる文章が書けているかを判断する時に、注意すべきポイントは何なのでしょうか?
目次
1.文章を書く時間はどうなっているのか?
朝は脳が一番活発に働いています。この時間は、最も良い文章が早く書けます。
最も文章が書けない時間帯は夜です。
なぜなら、朝の自分の状態は頭の中の情報が整理されており、自分の考えなどもまとまりやすく、一方で夜は、様々な情報をインプットした後ですから、複雑な表現になったり、文章構成がおかしくなることがあるからです。
夜になると、脳の働きが鈍くなるため、良い文章は書けません。
僕の場合、夜書いた文章を翌朝読み返すと、文章構成がおかしかったり、恥ずかしく思えるような文章であることが多々あります。
つまり、それほどひどい文章になっているのです。
ジェームス・W・ヤング氏著『アイデアのつくり方』でも、良いアイデアを生み出すためには、まず考えたアイデアを一度ブラッシュアップすることを勧めています。
2.体のコンディションはどうなのか?
文章を書くには、多くのエネルギーを使います。僕はエネルギーを(糖)を補充するため、朝は甘いものを摂るようにしています。バナナのようなフルーツを赤処することで、効率よく糖を摂取することができます。
また、バナナ以外であれば、パンやごはんなどの炭水化物からブドウ糖を摂取することもできます。
ただし、炭水化物の場合、食べ過ぎには気をつけてください。
食べ過ぎると、胃に血液が集中するため、脳の血液供給が減り、その結果、眠気や集中力の低下を招き、良い文章が書けなくなります。食べすぎず、効率よく糖分を摂ることを心賭けましょう。
3.適度な運動はしているか?
身体と脳は密接に繋がっています。身体を刺激することは、脳を刺激することになります。
しかし、『書く』という作は、体を動かすことなく、一定の状態を保ったまま作業することになります。
そのため、少し運動をする必要があるのです。運動することで、血液の循環が良くなり、集中力も高まります。
4.無理に文章を書いていないか?
気分が乗らないときに書いた文章は最悪です。スポーツでも、モチベーションはパフォーマンスに影響を与えます。
文章でも同じです。
気分が良いときや、書きたいという衝動に駆られたときは、良い文章が書けます。自分の気持ちを管理することも、文章を書く上で大切なことなのです。
5.文章を書く場所はどうなのか?
いつもと同じ作業・行動や反復した動作をすることで、脳の働きは鈍くなったり、停止しがちです。だから、仕事机ばかりで書いていると、なんだか気分が萎えてくるものです。
そのようなときは、外に出ていつもと違った場所で書くようにします。
すると、新鮮な気持ちで文章が書けるようになります。
たまには外出して文章を書いたり、いつもと違う机で文章を書いてみるのもいいでしょう。
6.ペルソナ設定は行っているか?
文章を書くために一番大切なことは何か。それは、誰に対しての文章を書くのかを明確にすることです。
文章は誰かにメッセージを発するためにあります。その「誰か」が誰なのかを明確にする必要があり、ペルソナ設定をすることが重要です。
誰に発信するかによって、メッセージの内容も、表現の仕方も異なります。
誰にでも分かるように書かれた文章は、誰にも伝わりません。文章は、特定の人に向けてメッセージを書くものです。「誰でも」は、誰にもメッセージを発信していないのと同じなのです。
7.お客様が求めているものは明確か?
コピーライティングは、お客様のためにあります。書き手のために書くのではなく、お客様のために書くのです。よくある間違いは、言いたいことを書いてしまうことです。
「この商品は、こんな効果があります。
ほかにもこんな効果があります。
さらには、こんな素材にもこだわっています」と、書き手が伝えたいことを伝えようとしてしまうのです。
書き手が伝えたい情報と、お客様が聞きたい情報は違います。そのサービスを欲しいと思っていないのに、突然商品の説明を始められても、お客様は困惑するだけ。
お客様は、自分に関係ない情報だと判断すれば、読むのを止めてしまいます。お客様が求めているニーズやウォンツは何か。それを明確にしてからコピーを書かなくてはいけません。コピーライティングの根本的なことですが、理解している人は少ないです。
まとめ
何事も『何のためにやるのか』という目的意識を明確にすることは大切ですが、それは文章を書くことに対しても同じことが言えます。
文章を書くことの目標が定まることで、読み手の存在も明確になり、どのような内容の文章をかくべきなのか、表現方法はどうするべきなのかという細かな部分も決まってきます。
このように、メインターゲットを設定することで、作成するための戦略も明確になるため、まずは『読み手』を意識する習慣をつけることが大切です。