Webサイトの売上を飛躍的に上げている企業があります。
それは『北欧、暮らしの道具店』です。
2007年に開業しました。立ち上げ当初は、数百万円だった売上が2年で2億円を超え、
Facebookページは約30万人、Twitterは7000 人、そしてInstagram(インスタグラム)では14万人のファンを抱えるほど、驚異的な成長を続けています。
そこで『北欧、暮らしの道具店』が成長した要因は何だったのかということを理解していければと思います。
目次
誰もが欲しがる商品を提供しているということ
『北欧、暮らしの道具店』が提供している商品一つ一つのデザインが洗練されているということです。
どんなにマーケティング戦略がしっかりしていても、商品の価格が安くても、商品自体に魅力を感じなければ、消費者はそれを購入することはないでしょう。
さらに、現在の購入動向を踏まえると、消費者は少し高価な商品でも、より良い商品・サービスを求める傾向にあることからも、商品自体に魅力を感じさせる要素が必要であることが理解できます。
その点、『北欧、暮らしの道具店』の商品は、品質にもこだわっています。

こちらは、ホコリ取りなのですが、使用されている材料が合成された繊維などではなく、ニュージーランド産の天然羊毛を使用したホコリ取りです。
より洗練された材料を使っているのにも関わらず、価格もリーズナブルである点も安心して買い物ができる環境を提供しています。
とことん使いやすいECサイトを提供している
白を基調にしたECサイトは、とても見やすくなっています。

また、スマートフォンからのアクセスにも対応しているレスポンシブデザインとなっています。
スマートフォンの登場により、スマートフォンからのアクセスが5割を超えることも珍しくなくなりました。
そんなスマホファーストな時代の中で、将来的にはスマートフォンからの経由比率は80%ほどになることも予想されます。
スマートフォンからアクセスしても、見やすいECサイトを作り上げている点は、UIを高める高価があります。
また、商品一つ一つの説明が、とてもユーザー目線で書かれています。

例えば、このロールストランド製のプレート『MON AMIE』についての商品説明です。

まずは、『MON AMIE』ってどんな意味なのか?ということを説明しています。
商品のルーツなどが理解できる内容です。
また、写真を添えて説明してくれているので、とても読みやすいですね。
次に、購入を考えている消費者に、購入してからの使用している様子をイメージさせるような説明があります。

Webにおけるコンテンツにおいて、ユーザー側の記憶に定着させる要素は
- シンプルであること
- 意外性があること
- 具体的であること
- 信頼性があること
- ストーリ性があること
です。『北欧、暮らしの道具店』が発信する商品説明はこれらの要素を踏まえているのではないでしょうか。
顧客が読みたくなるようなコラムや特集などをコンテンツとして発信している
ECサイトからコラムや特集などの『読みもの』を提供することで、(潜在的な)お客さんを買い込むことができています。
具体的な方法についてですが、コンテンツマーケティングで一般的な方法はブログやコラム記事の掲載です。
ナチュラルな雰囲気で統一された商品紹介やレシピなどは、ネットショップを利用している人や「北欧の世界感」が好きな人のニーズは何なのかを一番に考えられた内容になっています。
それによってネットショップを利用している顧客はもちろん、そのような記事を読みたいという人も自分のショップに呼び込む「コンテンツ→ネットショップ」という流れを作ることができます。
メディア化することでGoogle上でも上位に表示されるECサイトになっている
ECサイトから、コラムや特集などのコンテンツを発信することで、Google上で表示される検索順位が高くなるという結果を招いています。
『北欧雑貨』と検索すると、検索順位が1位で表示されます。
『北欧雑貨』とキーワード検索するユーザーは、北欧雑貨を購入したい人や北欧雑貨に興味がある人であることは自明です。
したがって、Googleでのオーガニック検索で上位に表示されることは、それだECサイトの露出度も上がり、顕在的なお客さんを顧客化することに成功しているのではないでしょうか。
ソーシャルメディアを活用した情報発信をしているということ
冒頭で述べたように、「Facebook:30万人」「Twitter:7000人」「Instagram:14万人」というファンをSNS上に抱えています。
Facebookなどのソーシャルメディアを通して、情報を発信する利点は以下の3つです。
- 潜在的なお客さんへアプローチすることができる
- 多くの人にアプローチできる
- 顧客の定着化を図ることができる
『北欧、暮らしの道具店』では、FacebookやTwitterを活用してコラムの更新や入荷情報などの最新情報を中心に発信しています。
Instagramでは撮影風景やインテリアなどのオシャレな写真を載せるなど、そのメディアの特性を生かしたコンテンツが提供されています。
FacebookやTwitterなどでは、拡散性の利点を活かして、潜在的なお客さんへの情報発信を行っています。
また、Instagramでは、仲間内のコミュニケーションに特化しているということを活用して、顧客ロイヤリティを高めています。
それと同時に、顧客間でオススメな商品を紹介しあったり、商品の使い方などを共有したりなど、コミュニティを形成して、情報を教え合う環境が作られています。
結果的に、購入という行動が促進され、よいサイクルが出来上がっていると思います。
まとめ
Webマーケティングも卓越した部分があると思いますが、本質的な部分は、お客さん目線で考えていて、商品説明に焦点を当てるのではない。
お客さんに何を提供したいのか、その商品を通して、お客さんにどうなってもらいたいのかを追求した結果が売上が増加している要因になっていると感じます。