『ECサイトの売上を伸ばす秘訣を教えちゃいます塾:インターネット広告の種類についてまとめ』では、インターネット広告の種類についてまとめました。
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— Ryota (@chanryo22) 2017年3月31日
2016年、インターネット広告費も初めて1兆円を突破し、今後もマーケットは拡大傾向にあるでしょう。
今回は、アドテクの一種である『アドネットワーク』『DSP』とは何なのかを解説していきたいと思います。
アドネットワークとは?
アドネットワークとは、広告媒体であるWebサイトを複数集めて形成される広告配信ネットワーク。
登場は、2008年頃。
それらの広告媒体に、広告をまとめて配信することができる仕組みのことです。
アドネットワークが生まれた理由とは?
アドネットワークの登場は、2008年頃。
なぜ、アドネットワークという仕組みが誕生したのかというと、
広告主が、各広告媒体(Webサイト、ブログなど)へ個別で広告出稿の依頼をしなければなりませんでした。
当時は
- 各広告媒体が設定している課金形態がバラバラだった
- 価格設定と入稿規定もバラバラ
- 各広告媒体から提供されるデータに統一性がなく、分析が難しい
- そもそもそのデータの信憑性が薄かった
などの問題を抱えていた。
アドネットワークという、「広告配信ネットワーク」に入札するという仕組みが確立したことで、広告主は一括で様々な広告媒体に広告を出稿することができるようになりました。
アドネットワークを活用するメリットとは?
アドネットワークを活用するメリットを、「広告主側」「広告媒体側」とで考えてみると
広告主へのメリット
- アドネットワークに入札することで、一括で様々な広告媒体へ広告を配信することができる
- 「インプレッション課金」「クリック課金」と課金形態が決まっているので、コスト計算しやすい
- クリック、インプレッション、CTR、CVRなどの様々なデータを得ることができる
- 広告を配信する先のカテゴリーを設定することで、より効果的な(ターゲットに合わせた)広告配信ができる
広告媒体へのメリット
- ネットワークに加盟することで、中小規模(Webサイト、ブログなど)でも顧客を獲得できる
- 広告枠にタグを貼り付けるだけなので、運用が容易である
- データ分析はアドテク側が実施してくれるので、運用コストがかからない
ただ、アドネットワークは「枠組み」のため
広告主が希望する「こういったユーザーに広告を発信したい!」という意向にそぐわない可能性がある。
つまり、広告効果が上がらない可能性もあるということです。
そのため、特定のユーザー層にアプローチしたいのならば、複数のアドネットワークを活用し、運用する必要があります。
『アドネットワーク』と『DSP』の違いは?
アドネットワークが登場した後、DSP(Demand Side Platform)が誕生したました。
DSPとは、インターネット広告において広告効果を最大化するためのツールです。
広告主が複数のアドネットワーク、アドエクスチェンジを一括管理できる。
広告主はDSPを用いて、配信したいターゲット、予算などを設定し、バナーを入稿すれば、あとはDSPが自動で最適な広告配信を行ってくれる。

アドネットワークとの一番の違いは、広告配信できる「単位」でしょう。
アドネットワークは、複数の広告媒体をまとめた広告配信ネットワークです。
広告主による、広告配信先も広告「枠」という単位で広告を配信していきます。
一方で、DSPは複数のアドネットワークやアドエクスチェンジを一括管理できるツールです。
DSPは、広告配信先を「人」単位で設定することができる、つまり、アプローチをしたいターゲット層に直接広告を配信することを可能にしました。
どういう仕組みなのかというと、
DSPで管理しているアドネットワーク、アドエクスチェンジへと訪問することで得られるCookie(サイト閲覧履歴、閲覧日時、リファラー情報、キーワードなど)からターゲットユーザーを判別していき、広告を配信する仕組み。
DSPを活用することで、溜め込んだデータから「顧客属性」「顧客行動」というものを確立していき、広告配信をするので、メインターゲットが不明確な場合は非常に効率良く広告配信できると思います。
逆にいうと、メインターゲット、ユーザー層が明確になっているならば、思っていたほどの効果は得られないかもしれないし、DSPを活用する際は、使用費用もかかることを忘れず、マーケティング戦略を立てていきたいですね。