日本を代表するコンテンツ市場がどのくらいの規模が知っていますか?
その中で、【オタク市場】は海外含めて、年々注目されている市場。実際の規模感などニュースで報道されている内容は「正しい」情報だと思いますが、実情と乖離があるのも確か。。。
【オタク市場】の市場規模などリサーチしてみました。
日本のコンテンツ市場は約12兆円!!
今回のトピックは、2つ。
- コンテンツの海外発信が今後のキーポイント
- IT×〇〇によって、コンテンツの在り方が変わる
日本のコンテンツ市場の市場規模は約12兆円という大きなマーケットなのです。
内訳はというと、
- 映像:4.3兆円
- 音楽・音声:1.3兆円
- ゲーム:1.7兆円
- 新聞・画像:3.7兆円
アニメ産業は1.8兆円であり、アイドル産業は1550億円。まさに、日本は『コンテンツの王国』と言っても過言ではありませんね。
マーケット規模が拡大している理由は何なのか。
それは
- 「外部環境の変化」
- 「コンテンツが身近になった」
- 「インフルエンサーの存在」
という観点から
「コンテンツが身近な存在になり、それを受け入れる環境も和らいでいる。そして、インフルエンサーの存在により、(潜在的な)ファンをも取り囲むことでマーケット規模が拡大した」ということなのでしょう!
海外のコンテンツ市場は70兆円とアジアを中心に拡大!
日本から海外に視点を変えてみると、海外のコンテンツ市場の市場規模はなんと70兆円。
2020年には85兆円規模になるという見通しが立っていて、アジアを中心に市場が大きく成長しているようです。
日本でも、「クールジャパン」ということで、コンテンツを海外に発信する取り組みがされていますが、日本のコンテンツが占める割合は、海外市場全体の2.5%。
これを踏まえると、まだまだ伸びそうですね。日本発のコンテンツを海外に発信していく上で、プロモーション戦略とローカライズという観点が重要になってくるのではと思っています。
オタク市場は5700億円規模?!
2017年におけるオタク市場の市場規模はというとおよそ5700億円でした(前年比10%以上の増加で成長)。
分野ごとの市場規模はこちらの通りです。

2018年はさらに市場が大きくなりそうです。上記の分野を足し合わせると、7500億円を超えていきく想定となります。
オタクの推定人数は1,518万人にも及びます
自分自身を『オタク』と認識している人は、1,518万人いることがアンケート調査で分かりました。
※参照:「https://president.jp/articles/-/27924」
また、分野別にどのくらいの人数がいるのかというと
- 漫画:640万人
- アニメ598万人
- アイドル:280万人

こちらの『オタク』という前提条件は、アンケートに答えてもらって、「自分はオタクだと思う」という人であるが、結構な数です。日本人の8人に1人は何らかの『オタク』という数字になります。
漫画市場規模は減少傾向にあるものの、電子書籍が2,880億円規模に拡大と予測している
2018年の紙の出版物(書籍・雑誌合計)の推定販売金額は1兆2,921億円(前年比5.7%減の)で14年連続のマイナスとなっています。
- 書籍:6,991億円(前年比2.3%減)
- 雑誌:5,930億円(前年比9.4%減)
スマホやインターネットサービスによってアプリ上で書籍を読めるようになった今、紙媒体の書籍は年々減少しています。
本が売れなくなったという声を最近よく耳にするようになりました。実際に1999年、全国に2.2万店ほどあった書店数が、2017年には1.3万店ほどに減少。
その中で、電子書籍市場は伸びています。電子書籍は2018年は2,400億円、そして2020年には2,880億円に拡大すると予測されています。
世界的にも日本のアニメ、コンテンツは認識されていて、評価されてきています。そういった外的要因を踏まえても、デジタルが紙媒体の出版物を越える日も近いかもしれません。
アイドル市場規模は前年度比15.0%増の2,150億円と拡大している
2016年度のアイドル市場規模は前年度比20.6%増の1,870億円でした。
2017年度のアイドル市場規模はユーザー消費金額ベースで、前年度比15.0%増の2,150億円と推計した。「ジャニーズ」「AKB48」グループを中心に、「乃木坂46」「欅坂46」など様々なアイドルグループが生まれています。
それらのファン層が市場を支えるとともに、他のアイドルグループの台頭も継続しており拡大傾向にある形です。
インターネットサービスによって『アイドル』の在り方が変わっている?!
アイドル関連の市場が伸びていることが分かります。アイドル市場は2150億円(2017年)。
拡大要因は、AKB関連・ジャニーズと言ったアイドルグループの台頭で拡大したと言えます。AKB48に関しては、7年ほど前に誕生して、今や各エリアにもグループを持つほどに成長。
CDの売上も高い数値を残している点は、その人気ぶりを証明しています。誕生当時から応援している「コアファン層」と、AKB48のようなアイドルグループの認知度が高くなったことで、「ライトファン層」を取り込めた結果、市場が大きくなったのではないでしょうか。
その中で、『アイドル』『エンターテイメント』という概念・在り方が変わりつつあリます。
つまり、インターネットサービスと掛け合わせることで、新しい価値を生み出しているということです。
例えば、ライブ配信サービスの「SHOWROOM」の登場で、『アイドル』という概念が変わっています。
SHOWROOMはアーティストやアイドル、タレント等の配信が無料で視聴でき、
さらに誰でもすぐに生配信が可能な、双方向コミュニケーションの仮想ライブ空間です。
以前までのアイドルは、『完成された』アイドルという定義づけだったと思います。
しかし、インターネットサービスの登場によって誰もが『アイドル』的な存在になれる。
『アイドル』という概念が変わった瞬間だと思っています。現在の『アイドル』は、未完成の状態のアイドルをユーザー側と一緒に作り上げていくようなイメージがあります。
アニメ市場の市場規模は初の2兆円を突破!海外市場が牽引しています
2017年のアニメ市場の市場規模は2兆円を突破しました。年々市場規模は拡大していて、その要因としては、海外市場の拡大です。世界のアニメ好きが増えていて、動画配信事業も右肩上がりで伸びています。

一方で、国内市場は人口減少やアニメコンテンツを観るのもインターネットサービスに切り替わったことによって、DVDの売れ行きは減少していっています。
ボーカロイド市場規模は前年度比4.2%増の100億円を予測
2016年度のボーカロイド市場規模(関連商品を含む)は前年度比4.3%増の96億円でした。
「初音ミク」の登場を契機に、市場が形成され、コンサートを始め、関連商品の発売や二次創作が引き続き活発化しているようです。
2018年のネット流行語大賞にも「Vtuber」が浸透し始めています。
『Vtuber』とは?
Vtuberとは、架空のキャラクターがYotube上で動画配信行うことです。
この市場に関しても、4年後くらいには400億円規模にまで拡大するとも言われているので、注目マーケットですね。
Vtuber市場に参入する企業が増え、今後は400億円規模の市場規模ができると予想されている
『Vtuber』というワードをよく耳にすることが多くなりました。
グリーがVTuber特化型のライブエンターテイメント事業を開始し、100億円規模の投資を行なった
Vtuberという概念が広まったのは「キズナアイ」というVtuberからでした。
今では、多くの人気Vtuberが現れてきいます。

Vtuberのチャンネル登録者数は増えています。キズナアイに関しては、240万人を超えました。
それに伴って、動画の再生回数も増え続けています。

トイガン・サバイバルゲーム市場規模は前年度比3.0%増の209億円になる?!
2016年度のトイガン・サバイバルゲーム市場規模は前年度比3.0%増の203億円でした。
以前からのファンの熱量が加速することもありますが、近年だと新しいファン層を取り込むことが大きく起因しているでしょう。
様々な場所にサバイバルゲーム場が開設されているのが大きな理由となっていると思います。
【オタク】1人あたりの年間消費金額は8万円?!
矢野経済研究所の調査によると、オタク市場での1人あたりの年間消費金額が分かりました。

2016年における、アイドルオタクの1人あたりの年間平均消費金額は、8万円程。分野の中で一番高い水準でしたが、2018年の調査でさらに消費額は伸びています。
アイドルオタクによる、2018年の1年間の消費額は10万円を超えました。グッズ関連での消費もそうですが、全国各地でコンサートが行われますので、チケット代・遠征にかかるコストが高いことが予想されます。
アイドルオタクの特徴は?
アイドルオタクの特徴をまとめます。
- 平均年齢:30.6 歳。既婚率 22.0%
- 未婚かつ過去にも恋人がいない方の出現率:39.6%
- 男女比:男性34に対し、女性は66
世間的には、未婚率が高かったり、男性比率が高いイメージを抱きがちです。しかし、実際はというと、それほど極端ではないという結果です。
オタクはもっとお金を使っているのでは?という声も
ただ、ネット上では
「ありえないw」
「少なくね?」
「桁1つ違う・・・」
みたいな声も多数出ているようです。
実際はどうなのでしょうか。
経済効果180億円!世界が注目するコミケの来場者増加率がヤバすぎる
オタクの祭典といえば、通称【コミケ】と呼ばれるコミックマーケットでしょう!毎年、ものすごい来場者が来られます。
1975年から【コミケ】が開催されていて、歴史あるイベントです。最初の来場者数は700人。
しかし、2015年のコミケでは55万人の来場者がコミケに押し寄せました。
1975年比で約785倍。昨年は過去最高の59万人が来場して、世界も注目するイベントとなりました。
今までの来場者推移は以下の通りです。

消費額なのですが、経済効果が180億円と呼ばれています。来場者59万人を考えると、1人あたりの消費額は30,500円ほど。このイベントだけでこの金額を消費しているわけです。
【オタク】の消費額の実情は?!
全国20〜59歳の男女516名にインターネット調査をしたところ、趣味に投資する金額がすごい結果となりました。
40代の消費額はすごいですね。
「あなたは【オタク】だと思いますか?
「はい」と答えた人に対して、「消費額は?」という質問の回答をまとめたところ

100万円以上は8%。つまり全体の5人くらいが100万円以上消費していることが調査の結果分かりました。
また、一番大きい消費額はというと、1000万円を超えているとのこと。

まとめ
日本の産業が今後どのようになっていくかは気になったりしますか?
けど、なかなか未来を予測することは難しいですよね。
どんなことが未来に起こるかを予測するよりも、『今』を大切に行動することが大切です。その中でも未来のニーズにアンテナ張って行動することは大切です。