世界で最も攻めている新興メディア『VICE』は、1994年にフリーマガジンとして創業し、当初はパンクなどの取り扱うメディアだったが、現在は動画コンテンツを作成し、発信している。
2014年、Viceは報道部門とドキュメンタリー部門でエミー賞を受賞。
新興メディアが初めてテレビ界の最高の栄誉である同賞を獲るという快挙となったのです。
VICEをはじめ、たくさんの動画配信サービスを提供する企業が登場した。
「なぜ、多くの人はネット動画を見るようになったのか」
僕は、特にネット動画を見るのは若者の割合が多いと考えています。
それは、スマホとソーシャルメディアの登場によって、
- インターネットが身近な存在になったこと
- 自分の好きな情報を手に入れることができること
- 個人の発信する情報の影響力が大きくなったこと
- VICEによって咀嚼して作られるコンテンツは、若者に興味を抱かせる要素がある
といった理由があると考えています。
日本のスマートフォン経由のインターネット利用時間は1時間48分で、PC経由を抜いた

世界のネット利用状況についてです。
スマートフォンの普及に伴って、インターネットを利用する人が増加しています。
特に、スマートフォン経由でのネット利用者は36億人です。

1日当たりのインターネットの利用時間に関する資料です。
平均すると、4.4時間をインターネットの利用に充てられています。また、スマートフォン経由でのインターネット利用率は、31%と増加傾向にあります。

日本におけるインターネット利用状況を考えてみます。
スマートフォン経由のインターネット利用者は、前年比19%増加の4832万人でした。
PC経由でのインターネット利用時間は54分に対して、スマートフォン経由では1時間48分と2倍の差をつけています。
ユーザーにとって、インターネットが身近な存在になったことにより、買い物、音楽を聴く、本を読む、コミュニケーションとしてのツールとしてインターネットを利用するようになり、いろいろな用途として活用することでライフスタイルの変化を起こしています。
YouTubeの月間アクティブユーザー数は10億人を超える
現在は、様々な動画配信サービスを提供する企業が登場していて、急成長を遂げています。
例えば
YouTube
YouTubeは、月間アクティブユーザー数は、10億人を超え、Facebookに次ぐユーザー数を抱えています。

YouTubeは、2006年にGoogleに買収された動画共有・配信サービスです。
毎月、60億時間の動画が再生されていて、1分あたり、約100時間分の動画がアップロードされています。
そして、YouTubeへの接続方法は、40%以上がスマートフォン経由なのです。
Priscope
次に、Periscopeです。

2015年3月にTwitterに買収された動画配信アプリです。
VINE

VIneは、6秒間のショートムービーの作成、編集、投稿ができるサービスであり、VIneの月間アクティブユーザー数は1億人。
1日のループ数は15億回にもの上ります。
ニコニコ動画

月間アクティブユーザー数は、2152万人。
GYAO!

月間アクティブユーザー数は、1413万人。
また、動画広告市場の成長も著しいです。
アメリカの動画広告市場は、2013年の段階で4000億円。
2017年には、1兆2000億円になると予想されています。

2015年の動画広告市場は、スマートフォン向けの動画広告需要が伸び、前年比162%増の506億円になる見通しです。
また、2020年には2000億円を超えるという予想をしていて、足もとの状況を踏まえると、4倍の成長が見込まれています。
スマートフォンによるユーザーの動画視聴時間は引き続き増加傾向にあり、若年層を中心に、さらに高まる傾向がみられる。
特に、10代のスマートフォンによる動画接触率はPCを上回り、テレビと同水準に近づきつつある。
テレビCMを出稿する企業では、若年層とのコミュニケーション手段として、スマートフォン向け動画広告の活用が進むなど、テレビCMとの併用ニーズが高まっている。
つまり、TVからインターネットへ進んだことから、TV離れが進んでいることがいえるでしょう。
インターネットを利用すれば、自分の好きな情報がいつでも、どこでも手に入れることができる。
上述のように、インターネットを利用する時間が延びたことによって、生活から切り離せない存在になりました。
テレビやラジオ、雑誌が情報収集のツールだったように、インターネット上が情報収集の媒体となりました。
TVとは違って、好きな動画コンテンツを見れる使い勝手の良さが普及したポイントなのではないでしょうか。
まとめ
最後に、スマートフォン、ソーシャルメディアが登場したことにより、個人の発進する情報の影響力が強くなりました。
自分のスマートフォンで動画を撮って、すぐにFacebookなどのソーシャルメディア上に投稿できます。
もしかすると、既存のメディアよりも、速く、そしてみんなに影響を与える情報かもしれません。
そういった中で、VICEなどのメディアは、主観的なニュース、コンテンツを作りを大切にしていて、そのコンセプトと現代のニーズとマッチしているから、多くの人がコンテンツを見るのでしょう。