日本自動車工業協会の調査によると、車を保有していない10代〜20代の社会人のうち、車購入の意向がないと答えた人が全体の59%に達したとのこと。
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— Ryota (@chanryo22) 2016年4月10日
また、「車に興味がない」と答えた人も全体の69%に達し、今後の車の購入動向を考えると不安的な要素を感じてしまう。
2015年の国内新車販売台数も500万台を割る中、なぜ「車離れ」の傾向が生まれたのだろうか。
シェアリング・エコノミーの到来と、車所有の定義が変わりつつあるということ
車購入の意向が低下した理由を考えると、以下のような理由が挙げられます。
- 車の購入費用、駐車場などの維持コストがかかる
- 場所がない
- 車がなくても生活できる
- 他の分野にお金を使いたい
理由は、2つあると思います。
1つ目は、若い世代は、車に対する消費優先順位が低いということ。
内閣府の調査によると、20代と30代の家計の消費動向について、30代の方が車などの耐久消費財への消費の割合が大きいということ。
一方で、若者は、日用品などに対する消費の割合が多いことから、収入の部分と、それを踏まえた購入する品目の優先順位と関係があるといえるでしょう。
2つ目は、車に対する認識が変わっているということ。
以前までは、車は自分を表現する手段の1つであったと思います。
「どんな車に乗っているんですか?」
「カラーは?ボディーは?」
「グレードは?」
「すごい車に乗っているんですね」などなど
その中で、現代は、車はというと「移動手段」の1つと捉えられていると思います。
そういった認知が高まっている部分と、コスト面の部分から、シェアリングサービスが台頭してきました。
シェアリング・エコノミー時代の到来ということで、Uber、DeNAのAnycaなどのシェアリングサービスが登場し、シェアリングの流れはさらに加速していきそうです。
まとめ
日本の機関産業の1つである自動車業界ですが、今後のそういった環境の変化に対応することが必然的であります。
AIを搭載した自動運転も時代が進む中で、実用化していくでしょう。
車のボディには価値が無くなり、オペレーティング・システム自体に価値があり、もしくは、車の空間自体に価値が生まれていくでしょう。
また、スマホの普及・拡大してきましたが、パーソナルモビリティというコンパクトな移動手段が今後現れてくるのでしょうか。