ポーター・エリスマン氏著の『アリババ 中国eコマース覇者の世界戦略』を読みました。

アリババの登録者数は3億人を超え、取引額は中国の電子取引全体の約80%を占める。
2014年の11月11日、通称「独身者の日」には、アリババの小売サイトが1日で93億ドルという取引額を記録した。
これは、アメリカのブラックフライデー、サイバーマンデーのオンラインの総売上高を合わせた額を上回る数字だ。
そんなネット界の新鋭アリババがどのように誕生して、どのように成長していったのかを記した本になっている。
今回は、本を読んだ感想とジャック・マーが大切にしている考え方・成長法則をまとめたいと思います。
アリババは如何にして世界的なグローバル企業へと成長していったのか
この本は、ポーター・エリスマン氏によって書かれた本。
彼は、アリババの国際マーケティングなどを指揮した、初のアメリカ人社員である。
ポーター氏の視点から、アリババやジャック・マー氏を見て、「アリババがどのように誕生したのか」「如何にして成長したのか」を客観的に描いたストーリーとなっている。
ご存知のように、中国の杭州で英語教師として働いていた。
そして、インターネットに出会って、「どうすれば、中国に電子商取引を普及することができるか」という大きなビジョンを掲げ、アリババを設立していくのであった。
最初は、小さなマンションから始まり、システムを運営していくほどの規模であったが、中国市場を牛耳っていたアメリカのイーベイとの戦い、ヤフーとの提携。
そして現在、中国にはなくてはならないサービスへと成長した「タオバオ」「ティーモール」の誕生した話が描かれている。
アリババの成長は、すべての戦略がうまくいったわけではない、社員の解雇、チームマネジメント、競合他社からの圧力などジャック・マーの苦悩も記している。
中国eコマース市場の覇者、ジャック・マーが大切にしている成功法則とは?
本書を読んで、ジャック・マー氏が大切にしているポイントを紹介したい。
- 自分を過小評価しない。大きな夢を描くこと
- チャンスのある場所に身を置くこと
- 行動する重要性
- チーム力の大切の大切さ、優秀な人材の寄せ集めでは何もできない
なぜ、英語教師であったジャック・マーがインターネット企業で成功することができたのか。
そもそも、なんで英語教師だったジャック・マーは、インターネット企業で起業しようとしたのか。
初めてアメリカでインターネットに出会って、それをチャンスであると捉えて、行動したから。
つまり、常にアンテナを張っていて、実際に行動できることが大切であるということ。
そんなことはわかっているが、なかなか実行に移すことは難しいですよね。抵抗感が生まれる。
「今日は、苦しい。明日はもっと苦しい。明後日には素晴らしい日が待っている。けれど、ほとんどの企業は明日の夜、死んでしまい、明後日の日の出を見ることができない」
チャンスと思って行動し、そして結果が出るまで諦めない。
それを常に意識し、行動していきたいですね。